【値下げが有効】な経営の局面とは
こんばんは。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■「コロナによる
対面販売が難しくなってきた」
ということもあり、
『PayPay』などの決済手段を導入している
ケースが増えてきたように感じます。
通常のクレジットカード決済や、
その他の決済手段においては、
『手数料を引かれる』ということが
一般的ですので、
PayPayの現在においての
【決済手数料無料】
というのは大変ありがたい
ことでもありますよね。
■しかしながら、
そのような状況でそのまま
PayPayが進んでいくはずもなく、
やはり…これは少なからぬ人が
思っていたことであろうと思いますが、
いよいよそのPayPayも
【10月から決済手数料がかかってくる】
ことになります。
従来無料で使っていたものに
決済手数料が上乗せされるとなると、
何だか不愉快になってしまいそうな
気もするのですが(汗)、
今日はそういった視点ではなく、
経営的な視点からこの流れについて
考えていきたいと思います。
■大切なのは、PayPayが
【PayPayの初期段階において、
決済手数料が無料である】
という状態にしたということ。
当然その当時は無料ですので、
将来決済手数料がかかってくる
ということが予測されたとしても、
その便利さから導入する店舗が
増えたように感じています。
そして、いよいよ来月10月から
決済手数料がかかってくるわけですが、
この当初に導入した店舗が、
決済手数料がかかるからといって
PayPay決済から身を引くでしょうか。
結論として、(私の予測ではありますが)
大多数の店舗はそのまま決済を
続けていくのではないか
と思っている次第です。
■というのも、
エンドユーザーにPayPay決済を導入して
使ってもらっている状況下において、
【決済手数料がかかかってくる】
という店舗の都合により、
そのPayPay決済をなくしたとすれば、
そのついてくださっていたお客様は
離れていってしまう
ということも考えられ得るわけですよね。
これは、その是非はどうあれ、
PayPayの戦略勝ちはないでしょうか。
(あくまでも私見です。)
■このように、
ビジネスにおいては、
今回で言えばPayPayの
決済手数料無料の期間のように、
『あえて利益を取らずに走らせる
商品やサービス』と、
『その後、または同時進行で
利益率を高めに設定して進んでいく
商品やサービス』
というものが存在している状況も
視野において考えることが得策である
とも言えます。
■我々税理士の話で言えば、
『初回相談料無料』
などとしているケースは
往々にしてあるのではないでしょうか。
もちろん相談料は無料ですので、
そこだけでのマネタイズはできない
ということになるのですが、
当然その相談に乗らせてもらった上で、
ご相談相手の方が『良い税理士』と
認識してくださったとしたならば、
その後継続した顧問契約などに移行する
ということも考えられ得るわけです。
■その他には、
一般素人からすると
「難解な業務を、こんなに低価格で
やってくれるんだ」
という、実はプロにとっては
そんなに労力もかからない業務を
あえてそのように価格を下げて
ビジネスの導入部分を作る
ということも手法として
考えられるかもしれません。
これは従来から私も再三
記事で述べさせていただいている、
【値下げはするべきではない】
という理論とはまた違ったお話で、
【戦略的に利益の少ない商品や
サービスを前に出すことにより、
その他の商品やサービスの購入の
誘導をしていく】
ということですね。
■利益が少ない商品は俗に言う
【フロントエンド商品】。
それを利用して
同時にモノを売っていったり、
その後ろ側に誘導した末に成約してもらえる
商品やサービスを提供したり…
そういった流れをあえて作る
ということも経営としては
考えるべき手立てなのかもしれません。
同業他社において勝っている経営は
一体どのような経営戦略により
勝っているのでしょうか。
そういった点で、
同業他社はもちろんのこと、
【異業種の成功事例を学んで、
取り入れることができる部分を
積極的に取り入れていく】
ということは
実は有用なのかもしれません。
■今日は、
『PayPayの決済手数料が
いよいよ10月からスタートする』
ということに端を発し、
そのようなことを思った次第。
毎日しっかりとこういった
経営についての思索をして、
その時々に合った経営の一手を
考えるようにしましょう。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・経営はその全体像をしっかりと俯瞰して、
【きれいなビジネスの流れを
作っていくこと】
が極めて重要であると言える。
・そこから考えると、
【あえて価格を安くして、
見込み客や現在のお客様の
目を引くものを持っておく】
ということは重要であり、
その後ろ側に自社の本命商品を携えておく
ということも経営の一手として
考えても良いのかもしれない。
・しっかりと、同様他社はもちろんのこと、
その他の業種においても、
【勝っている経営が
どのような戦略で勝っているのか】
ということをしっかりと
分析したいものである。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
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