法人と個人のお金を混同してしまう理由とは
おはようございます。
【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。
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■以前の記事の中で、
『オレの金はオレの金、
会社の金もオレの金』
的な発想となる一方、
法人においては、
たとえ自分が設立した法人であっても、
その法人と代表者である自分とは
別の人格であることから、
【法人のお金は法人のお金であり、
代表者がそのお金を自由に使うことが
できない】
といった考えになるということを
書かせていただきました。
詳しくは、
以前の記事をご参考ください(^^)
そこで今日は、法人において、
『会社のお金』と『プライベートのお金』
が混在してしまう理由について
見ていくことにいたします。
■大抵の場合の原因が、
【自らに対する役員報酬を、
実際に支給していない】
ということ。
どういうことかと言えば、
従業員さんの給料に対しては、
当然それを期日通りに支払うべきもの
であるのですが、
代表者である自分自身への役員報酬
については、
結局のところ自分の会社なので、
役員報酬の額と支給日は決めている一方、
その支給日通りに
決められた役員報酬を支給せずに、
何となく個人でお金が必要になった際に
その法人口座から現金を下ろし、
それを生活費に充て、
また逆に、
法人の運転資金が足りなくなった際は、
その個人口座から法人口座へ
現金を補充する
ということが考えられるわけです。
■こういった状況を繰り返していくと、
『どれだけの現金を
法人から個人に移しており、
逆にどれだけのお金を
個人から法人へ入れているか』
ということが分からなくなってしまう
というもの。
このことについては、
【自分自身に対する役員報酬を
しっかりと決められた通りに支払う】
ということにより、
その法人と個人のお金が
ごっちゃになっている状況を
回避することができやすくなる
と言えます。
■そして、
【あえて代表者である
自分に対する給料を定期的に支払う】
ということにより、
【法人のお金は法人のお金であり、
自分が自由に使えるお金は
法人から貰える役員報酬しかない】
ということを、
経営者としての意識の中に置いておく
ということも重要でしょう。
金融機関の評価上、
個人が法人に入れている現金を上回って、
法人が個人へお金を移している金額が
上回ってしまうと、
それは
【法人が個人に対して
お金を貸している状態】
となってしまい、
マイナスなイメージに繋がってしまいます。
そういった面からも、
【役員報酬は定め通りの額と支給日をもって
法人から個人へ振り込む】
ということを徹底して、
【法人と個人の現金の区分け】
をしていきたいものです(^^)。
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《本日の微粒子企業の心構え》
・どうしても自分の法人となってしまうと、
『法人の現金』と『個人の現金』
がごっちゃになってしまいがちである。
・その原因としての一つが、
【役員報酬を実際に支払っていない】
ということが考えられる。
法人と個人は別の人格であるため、
しっかりと通常の給与所得者として、
【法人から個人へ役員報酬を
決められた支給日に支給する】
ということにより、法人と個人のお金が
混同されることを避けることができる
ということが考えられる。
・しっかりと
上述してきたことを念頭において、
【法人と個人の現金の区別】
をすることにより、
会計が明瞭になるとともに
法人としての実際のお金の動きが
把握しやすくなるものと心得ておくべし。
今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。
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