微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

よく話題に上る【税務調査】について

おはようございます。

【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。

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■よく新規のご面談をさせていただく中で、


 税務調査についての
 話題が出ることがあります。

 具体的に言えば、いわゆる、

 『グレーゾーンの経費についての取り扱い』

 が大半。

 ではグレーゾーンの経費とは
 どんなものなのでしょうか。

 これは、往々にして

 【それが事業に関するものなのか、
 それともプライベートに関するものなのか
 という線引きが難しい】

 というものですね。

 その中でもよく話題に上るのが、

 仕事で使う衣服代であったり、
 健康や美容関連のものであったり…

 といったもの。


■そして厄介なのが、


 インターネット上や
 知人の税務調査などで

 「こういった経費は通った」だとか
 「通らなかった」だとか…

 そのようないろいろな
 『噂』が流れている

 ということです。

 実際のところ、
 税務調査はその状況次第で、

 その会社の状況により、
 また税務調査の状況により、
 
 同じ支出であっても、
 それが白になったり黒になったりする
 というもの。

 税務調査の性質は、
 意外と勘違いされているのですが、
 単なる税務署の権力により
 強制的にその審判が下される

 というものではなく、実は

 【税務署と税理士の交渉事】

 なんですね。

 場合によっては、
 指摘されると都合が悪い事項がある
 ということがあれば、
 ある程度税務署側も勘案してくれて、
 
 「こちらの経費は認めるけれど、
 この取引については否認させてください」

 といったような話し合いに落ち着く
 ことが往々にしてある

 ということが事実なんですね。

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■そして、


 例えば衣服などの経費についても、

 「それがその事業に
 どの程度関与するものなのか」

 だとか、

 「何割を経費にしている」

 だとか、

 そういった状況によっても
 その経費が税務調査で通るか通らないか
 ということが分かれたりもします。

 そして、「税務調査に通った」
 と言われるものであっても、

 たまたま調査に充てることができる
 時間などの関係で
 税務調査官の目に留まらなかった
 ということに過ぎない

 というケースも。


■いろいろなケースはあるのですが、


 税務調査はやはり

 【税務署と税理士の交渉事である】

 ということは念頭においておいた方が
 良いかと思います。

 税務調査は調査当日のみで終わる
 というものではなく、

 その後の税理士と税務署との
 やり取りの方がかなり大変なもの(汗)。


■というわけで、


 今日は税務調査についての
 都市伝説的なものについて一石を投じる…

 というわけではありませんが、
 私なりの見解を述べさせていただきました。

 しっかりと、
 税務調査についての正しい知識を持ち、
 適正な会計処理をするとともに、
 上手な税務調査の対応をしていきたい
 ものですね(^^)。


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《本日の微粒子企業の心構え》


・「税務調査で通ったか通らなかったか」
 というお話は、
 いろいろな要素が複雑に絡み合った
 結果であるものと心得ておくべし。


・税務調査は、

 【税理士と税務署の交渉事である】

 と言える。

 したがって、一般的に言われている
 「通ったか通らなかったか」
 という議論自体が、

 【ケースバイケースによるものであり、
 根拠のないものであることが大半である】

 ということを心得ておくべし。


・基本的には

 【事業に関係ある支出は
 経費として認められるものである】

 と言える。

 税務調査についての適切な知識を持ち、
 適正な会計処理をするとともに、
 しっかりとした税務調査の対応を
 していくべきである。


今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

 

これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^

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