微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

利益とキャッシュのズレの原因

「なんでお金がないんだろう・・・」

 

 

先日の減価償却のお話の続き。

減価償却費は、支出のない経費なので、その減価償却費の分だけお金が残っていることになります。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

同じようなことが、他の項目にも。

 

今日は、利益とキャッシュの違いについて、もう少し掘り下げてみていくことにします。

 

 

 

1.売掛金

 

現金売上であれば、

入ってきたお金=収益

となります。

 

ところが、例えば12月中の売上が、翌年1月に入ってくることになれば、その12月の売上は、入金はされていないものの、売上としてカウントされます。

 

要は売掛金ですね。

この売掛金は、現金の入金ができていないので、

この売掛金分だけ手元の現金が利益に比べて少ない

ということになります。

 

 

2.買掛金

 

同じく、

現金仕入であれば、

支払ったお金=経費

となります。

 

ところが、例えば12月中の仕入を、翌年1月に支払うということになれば、その12月の仕入は、支払はされていないものの仕入高(経費)としてカウントされます。

 

要は買掛金。

この買掛金は、現金の支出がないので、

この買掛金分だけ手元の現金が利益に比べて多い

ということになります。

 

 

3.在庫

 

商品を仕入れたら、経費が出てきますね。

そして商品を売ったら売上が出てくる。

 

でも、

10個仕入れたものの、7個しか売れなかったらどうでしょう?

 

本当の意味での利益を考えると、7個売れたものに対する7個の仕入分だけを経費にすべきですよね。

everydayrunchange.hatenablog.com

すると、3個は在庫となります。

 

言い方を換えると、3個を仕入から抜くということになるわけです。

さらに言い換えると、仕入から抜くということは、

【利益が増える】

ということ。

 

ということは、利益が増えているにもかかわらず、現金に変動はない。

つまり、

在庫が増えた分、現金は少なくなっている

という状況になります。

 

 

このように、

売掛金と在庫が増えると現金が利益に比べ、少なくなる

・買掛金が増えると現金が利益に比べ、多くなる

ということに。

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この仕組みをざっくり理解しておけば、なんとなく原因がつかめるかもしれませんね。

 

 

4.借入金

 

借入金が入ってきたときは収益とならず、借入金を返済したときも経費になりません。

ですので、

借入金が動いた分、損益は動かず現金の増減があっている

ので、これも利益とキャッシュのズレの要因です。

 

 

 

 

先日、近しい人も言ってました。

「なんか、財布の現金が少なくなっとるんよね・・・」

気のせいだろうと、勝手ながら思っていたわけですが、

なんと泥棒さんに盗られてたとのこと!!

 

こんなハプニングによっても、現金の増減はあります(滝汗)

 

 

 

 

 

こんなハプニングがないようにしないといけませんが・・・

環境づくりもしっかりと・・・ですね。