利益とキャッシュのズレの原因
「なんでお金がないんだろう・・・」
先日の減価償却のお話の続き。
減価償却費は、支出のない経費なので、その減価償却費の分だけお金が残っていることになります。
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同じようなことが、他の項目にも。
今日は、利益とキャッシュの違いについて、もう少し掘り下げてみていくことにします。
1.売掛金
現金売上であれば、
入ってきたお金=収益
となります。
ところが、例えば12月中の売上が、翌年1月に入ってくることになれば、その12月の売上は、入金はされていないものの、売上としてカウントされます。
要は売掛金ですね。
この売掛金は、現金の入金ができていないので、
この売掛金分だけ手元の現金が利益に比べて少ない
ということになります。
2.買掛金
同じく、
現金仕入であれば、
支払ったお金=経費
となります。
ところが、例えば12月中の仕入を、翌年1月に支払うということになれば、その12月の仕入は、支払はされていないものの仕入高(経費)としてカウントされます。
要は買掛金。
この買掛金は、現金の支出がないので、
この買掛金分だけ手元の現金が利益に比べて多い
ということになります。
3.在庫
商品を仕入れたら、経費が出てきますね。
そして商品を売ったら売上が出てくる。
でも、
10個仕入れたものの、7個しか売れなかったらどうでしょう?
本当の意味での利益を考えると、7個売れたものに対する7個の仕入分だけを経費にすべきですよね。
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すると、3個は在庫となります。
言い方を換えると、3個を仕入から抜くということになるわけです。
さらに言い換えると、仕入から抜くということは、
【利益が増える】
ということ。
ということは、利益が増えているにもかかわらず、現金に変動はない。
つまり、
在庫が増えた分、現金は少なくなっている
という状況になります。
このように、
・売掛金と在庫が増えると現金が利益に比べ、少なくなる
・買掛金が増えると現金が利益に比べ、多くなる
ということに。
この仕組みをざっくり理解しておけば、なんとなく原因がつかめるかもしれませんね。
4.借入金
借入金が入ってきたときは収益とならず、借入金を返済したときも経費になりません。
ですので、
借入金が動いた分、損益は動かず現金の増減があっている
ので、これも利益とキャッシュのズレの要因です。
先日、近しい人も言ってました。
「なんか、財布の現金が少なくなっとるんよね・・・」
気のせいだろうと、勝手ながら思っていたわけですが、
なんと泥棒さんに盗られてたとのこと!!
こんなハプニングによっても、現金の増減はあります(滝汗)
こんなハプニングがないようにしないといけませんが・・・
環境づくりもしっかりと・・・ですね。