微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

架空在庫で利益を増やす・・?

「うわっぷ!!」


週末は子どもたちとの入浴タイム♪
平日はどうしても仕事が遅いため、子どもとお風呂に入れる週末はすごく楽しみな時間です(^^)

 

「おとーしゃん、みてて。おかおつけれるよぉ~。」

 

最近長女が保育園でプールに入っていて、顔を水につける練習をしている様子。

お風呂でもこの練習を見せたいんでしょうね。

 

私が湯船につかると水かさが増します。
これがすごく楽しい様で、長女はいつも催促。

 

勢いよくボンっと入ると、ボコっとお湯が増えます。

少し驚く様子もかわいいものです(^^)

 

水かさが増す。

 

水増し。

 

とあるものを水増ししてませんか・・・?

少しコワイ利益のことについて見ていくことにします。

 

 

1.利益を上げるには

 

金融機関からの融資を受けるには、決算書で利益が出ている必要があるでしょう。
事業にはどうしても融資が必要な場面があるもの。
・・・利益を増やしたいという悩みはつきものですよね。

俗にいう「粉飾」(利益を多く見せること)をするには、次の手口が挙げられます。


 ① 売上を増やす
   架空の売掛金を計上して、売上の見た目を増やす、という手口。

 ② 経費を減らす
   使っている経費を、いったん「仮払金」として置いておく。
   見た目の経費は減りますね。
 
 ③ 在庫を増やす
   在庫を増やすと利益が出ます。
   ・・・これにハマってしまう会社が実に多い。

 


2.在庫を増やすと利益が?

 

商品を仕入れて、その商品を売り上げる。
このことによって、初めてこの商品から利益が生まれます。
つまり、仕入と売上が一体になって初めて生まれる利益。

逆を言うと、売上と仕入が独り立ちする状況はないわけですね。

 

仕入れたにもかかわらず、まだ売れていないものが在庫となります。

仮に、100円で仕入れた商品が売れ残ったとしましょう。
この100円の商品はまだ売れてないわけですので、仕入と考えてはいけないわけですね。

すると、この100円を仕入から抜く必要があります。
これが【在庫】なのです。

仕入という経費の科目が、「棚卸資産」(つまり【在庫】)という資産の科目になり、その分利益が増えます。

 

 

3.架空在庫の計上

 

上記2.のカラクリでいくと、実際は存在しない在庫を水増しすることによって、仕入という経費が減る・・・つまり利益が出るわけです。


ただ、翌期はこれがいったん全部仕入に振り替えられます。
そして翌期末にはまた同じ状況に。
また架空在庫を計上しないと、今度は大幅な損失になります。
なので、やむを得ずまた架空在庫を計上・・・
なにかの中毒であるかの如く、これが延々と繰り返されます・・・

 

どこかで調整をしたら、必ずどこかで反動が出てきます。
そんなもんですね・・・

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最近、長女が壁に立てかけてあるマットレスに体当たりして、跳ね返る気持ちよさを感じてます。

 

とある日、何を思ったのか全力疾走で体当たり(!)

 

見事にマットレスの反発にあり、跳ね返され転ぶ。

 

長女号泣。

 

結局は、そういうことですね・・・