在庫はなぜ数える必要がある~在庫=利益の意味~
「嫌な時期が来たなぁ・・・」
さぁ、そろそろ仕事納めの時が近づいてきましたね。
仕事納め。
大掃除をしてこの一年間をキレイに締めくくる…といった感じでしょうか。
でも、この締めくくり…本当にキレイにできそうですか?
1.在庫を確認する
個人事業者の方及び12月決算法人に共通すること。
いずれも12月決算となりますので、12月31日時点での状況で会計を締めなければなりません。
その中の一つとして、在庫を確認する作業というものがあります。
いわゆる【棚卸し】ですね。
なぜ、この棚卸しをする必要があるのでしょうか。
2.在庫は経費にならない
文具屋さんを例にとると、
100円のボールペンを仕入れて、130円で売る。
そうすると、30円の利益になりますね。
仮に、
・100円のボールペンを10本仕入れた。
・12月31日までに、そのボールペンが7本売れた。
としたら、利益はどうなるでしょう。
当然、1本あたりの利益が30円なので、
30円×7本=210円
となりますね。
利益は210円です。
一方、会計はというと・・・
・10本の仕入⇒100円×10本=1,000円の仕入高(経費)
・7本の売上⇒130円×7本=910円
利益は、910円-1,000円=△90円
これで行くと、90円の赤字ですね。
これを調整するために、在庫という物を数えることになるわけです。
これでいくと、売れ残りが3本。
とするならば、
100円(原価)×3本=300円
300円は売れ残っているわけですので、純粋な利益ではないですよね。
この300円を仕入高から引いていきます。
すると、1,000円-300円=700円の仕入に。
結論として、
910円-700円=210円
210円が利益となり、本来の利益になる、というわけです。
3.在庫は利益になる
ということを逆に考えると、
在庫は利益につながる
ことになりますね。
赤字になって、
「やったー!税金払わなくてよくなるー!」
というわけにはいかなくなるわけです。
在庫は仕入からマイナスする・・・すなわち利益になるわけですね。
このことを決算で気付き、今までの予測と大幅に変わってしまったなどということは往々にしてあるもの。
しっかり、在庫のことも視野に入れて節税対策をしていきたいものです。
ありがたいことに、いろいろな人からクリスマスプレゼントをいただき、我が家はお菓子の家に。
子どもたちがお菓子を食べ過ぎないよう、しっかり在庫管理&不良在庫処分という名のもと、我々夫婦のスイーツタイムにしようと、ほくそ笑んでいるところです。
それにしても、妻はバブリーダンスに励み、家にはお菓子が多く、名実ともに【おかしな家】になってしまっているわけですよ。
あぁ、いとおかし・・・