微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

副業の確定申告による納税について

おはようございます。

【起業準備中から起業5年目までの経営ドクター】
税理士の村田佑樹です。

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■昨年からのコロナ禍において、


 サラリーマンとしての収入のほかに、
 副業をしながらその基盤を
 固めていこうとする
 試みがここ最近は多く見られます。


 
 そのようなことに伴い、
 相談に乗らせていただく機会も
 多いのですが、

 『その副業による
 税金の心配をされている』

 ということが少なからずありますので、
 今日はそのことについて
 お話を進めていきたいと思います。

 


■副業における確定申告となると、


 『事業所得で申告をするのか』、

 『雑所得で申告するのか』

 の二つに、まずは大別できます。

 『事業所得』について言えば、
 少々曖昧な表現で申し訳ないのですが、
 


 【それなりの事業規模】

 で副業などをやっている状況の人が
 取り得る所得の区分であり、

 逆に『雑所得』は
 そこまでの事業的なものではなく、
 どちらかと言えば

 【お小遣い稼ぎ】

 のようなイメージで
 収入をもらっている

 というような状況が考えられます。

 

 もし『事業所得』に該当すれば、
 万一その副業で赤字に
 なったとしても、

 その赤字分の金額を給与所得から
 控除することができたり、

 もし青色申告をとっていれば、
 その事業所得の利益から
 65万円の特別控除を引くことが
 できたりするわけです。

 

 一方『雑所得』であれば、

 【そのような規定はない】

 と言えます。

 


■そして、


 冒頭の話にも戻るのですが、

 『申告により納税が発生するかどうか』

 ということ。

 

 これについては、

 【最終的な所得が出ていれば納税は発生し、
 逆に、給与所得を超えないようであれば
 納税は発生しない】

 ということになります。

 

 給与所得の申告は、
 会社を通じた年末調整で完結していますので、
 副業の所得が赤字であれば、
 追加の納税はない、ということですね。

 


■その中で考えていきたいのが、


 『経費』について。

 

 経費については
 本当にいろいろな項目があり、

 よくこの中の一部が漏れていて
 利益が出ているケースもありますので、
 しっかりと経費を計上していきたい
 ものです。

 

 具体的に言えば、

 『電話代』や『車関係の経費』、
 『水道光熱費』や『自宅家賃の経費化』、
 『本の購入』、『会食』、『研修』…

 いろいろな項目が考えられます。

 

 まずはこれらの項目を
 今一度ピックアップしてみて、

 【副業の経費にできないか】

 ということを検討してみると
 良いかと思います。

 

 もちろん、『事業に関係あるものだけ』
 ですね。


 なんでもかんでも経費として認められる
 わけではないので、
 そこだけはご注意を。 
 (巷ではいろいろなウワサが流れていますが、
 誤った情報はかなり多いです…)

 


■そして、


 その次に考えるべきが、

 【『社会保険料』や『生命保険』、
 『配偶者控除』や『扶養控除』
 をしっかり使えているか】

 ということ。

 

 社会保険料
 国民健康保険料や国民年金のことですね。

 

 サラリーマンで社会保険に加入していれば、
 既に年末調整で引かれている社会保険料
 記載漏れがないようにしましょう。

 

 ちなみに、社会保険に加入していれば、
 国保国民年金の支払いはない、
 ということになりますね。

 

 その他にも上述した控除を使うことにより、
 
 【結果として所得が少なくなるか、出ない】

 ということになるケースも
 往々にして考えられます。

 

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■というわけで、


 売上だけを見ると
 一見税金が出そうなものの、

 【経費を計上したり、
 いろいろな控除を見直すことにより、
 案外利益は出ないものですよ】

 ということを
 副業をされている方にお伝えしたく、
 記事を認めさせていただきました。

 

 しっかりと
 【経費や控除の見直し】をして、
 上手に納税をしていくようにしましょう(^^)。

 


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《本日の微粒子企業の心構え》

 


・サラリーマンにおける副業は、

 【よほどの規模でない限りは、
 意外と納税が出ない】

 ということが多いものである。

 


・生活費と考えているものでも、
 『その副業のために使っているもの』
 であれば経費となり得る。

 

 しっかりと【経費の可能性】を考え、
 上手に経費の計上をしていきたい
 ものである。

 


・経費と同時に、
 
 【いろいろな控除項目の見直し】

 もしていくべし。

 

 上述してきた
 【経費と控除の見直し】により、
 納税が出そうであっても、思いの外
 納税は出ないケースも考えられる
 ということを心得ておくべし。

 


今日も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました。

 

 

これまで書いてきた記事は、
バックナンバーとして、
私の公式HPの【ブログ】に
アップしていますので、
よかったらご覧くださいませ。^^

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