微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

経費の1つ「費用」の3要件

前回に引き続き、今日は経費の2種類目。
「費用」についてお伝えします。

 

1.費用って?
費用って経費じゃないの?
というように、「経費=費用」というようなイメージが強いものではないでしょうか?

実は、費用というのは経費の一項目に過ぎないのです。
【原価】と明日見ていく【損失】以外のものが【費用】となります。

 

2.費用になるには条件がある
この「費用」となって、当期の経費と落とすことができるようになるためには、要件があります。
具体的には、


 ① 相手との間で支払いの承諾がされていること。
 ② 当期末までにモノの引渡し又はサービスを受け終わっていること。
 ③ 金額がハッキリしていること。


という3つの要件が全て揃えば、晴れて【費用】として認定(!)
経費として落とせるようになるわけです。

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3.支払いの承諾って?
正式には「債務の成立」という表現となります。
具体的に言うと、相手との契約がハッキリ交わされているような状態ですね。
請求書が発行されていれば、これが明確(承諾されている)と言えます。

 

4.モノの引渡しとサービス提供の完了
これは、当期末までに相手からの商品納品又はサービスの提供がしっかり終わっていることですね。
これを満たさなければ、「費用」となりません。


例えば、2017年3月決算の会社で2017年1月に「2017年1月分から2017年6月分」の講座の受講料を60万払ったとしましょう。
すると、当期の経費(費用)となるのは、60万円×3月/6月=30万円。
2017年1月分から3月分までの3ヶ月分である30万円が当期の経費(費用)となるわけです。

 

5.金額がハッキリしていること
債務が成立していて、サービスが終わっていたとしても、金額が明確でなければ「費用」にはできません。
まぁ、当たり前っちゃ当たり前ですね。


このように、経費には【原価】・【費用】・【損失】の3つがある。
さらに【費用】の「要件」として、3つを満たさなければならない。

 

ややこしいけど、すごく重要なこと。
しっかり押さえておきたいものです。

 

意中の人のハートを射るためには、

 ① 意中の人(的)

 ② 思い切る心(弓)

 ③ 相手に刺さるコトバ(矢)

の3つが必須です。

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これと同じですね。

 

 

・・・少し疲れているようなので、今日は少し早めに寝ることにします。