銀行と税務署、どちらを味方につける?
【本日の活動】
・終日、顧問先の決算処理及び説明
こんばんは。
福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、
税理士の村田佑樹です。
福岡で税理士をお探しの方、会社設立をするなら村田佑樹税務会計事務所
今日は以前からお話ししている、税理士変更でお見えになったお客様の決算処理で、
一日を終えました。
最終的な着地点として、
【融資を取るか納税を取るか】
ということで、打ち合わせは進むことに。
これは経営者としてはぜひ押さえておいていただきたい点なのですが、
【銀行と税務署は表裏一体の関係】
にあるということ。
もっとわかりやすく言えば、
税金を納めていれば銀行からの融資は受けやすくなりますし、
逆に税金を減らそうとすると、銀行からの融資の評価は厳しくなります。
今日はまさにそのことがメインでの話題になり、
結果として融資を取る、
という選択になりました。
業種的に広告費がかなりかかる事業で、
納税もそれなりに出るのですが、将来的な展開を考えると、
あえて納税をし、銀行からの融資を引っ張ってくる方が
賢明であると判断。
ある程度事業が回ってくると、
どのような広告をかけてどのような成果が上がってくるかということが、
少しずつ見えてくるもの。
この顧問先様はまさにそのような状況で
広告を打つ金額が多ければ多いほど、
結果として売上につながっていくことが目に見えている状況。
そういった状況をトータルで加味して、
あえて納税をして融資を選択するという決定をしたのです。
さて、個人事業主にとって、
今年も残すところあと2ヶ月という話は以前の記事にも書いたのですが、
この2ヶ月の間でしっかりとどういう決算を組んでいくべきかを
考えていく必要があります。
将来的な事業につなぎたいのであれば、
やはり納税をして融資を引き出すことを検討するべきですし、
とにかく当面の資金繰りが厳しければ、
何とかして税金を減らしていく方法を検討すべきでしょう。
もちろん、いずれにせよ合法的な方法で・・・ということは言うまでもありません。
ただこのことは、単純なお金の問題だけではなく、
どの程度具体的に未来の絵が描けているかということに直結します。
結局のところ、経営の全体像をしっかり俯瞰できていて、
『こういった未来があるから今こういった手を打つ』
というような考え方が極めて重要になってくるわけです。
年度末に近づくにつれ、
本業が多忙になってくるという状況は避けられないもの。
そうなる前になるべく早い段階で、
今後のことを考え、
【今どのような行動を取るべきか】
ということをしっかりと考えることは
すごく大切なことですね。