決算書から読み取る経営者のホントの顔
「顧問契約をお願いしたいのですが・・・」
ということでありがたいお問い合わせいただくことは大変多いのですが、このお問い合わせには2つの種類があります。
ひとつは、独立開業などで今まで一度も税理士とのお付き合いがない方がお問い合わせいただくパターン。
もうひとつは、他の税理士からの変更というパターンです。
前者の方は、本当にまっさらな方なので、こちらも真正面から受け止めます。
ただ、後者の方は、慎重にならざるを得ません。
要は、変更した理由。
税理士に問題があることも多くあります。
そうであったとしたならば、私も同業者としてすごく悲しく申し訳ない想いになるわけで・・・
しかしながら、税理士に必ずしも問題があるわけでないケースもあります。
決算書や申告書から、その会社の持つ顔が読み取れるわけです。
一番怖いのは、税理士の顧問料が払われていないこと。
「未払金」などの科目に、過去に支払われていない顧問料が上がっている。
これは、理由を求めないといけない。
私も二の舞になるわけにはいきませんので。
ビジネスですので、当然ですね。
もう一点見るのは、税金が払われているかということ。
払われていないと、なぜ払われていないかという理由を決算書の数字に求めます。
あとは、社長に対する貸付金があるかどうかということもしっかり見ますね。
やむを得ず会社のお金を社長に貸している状況ということも往々にしてあります。
ただその一方で、お金の管理がルーズになっている結果の貸付金という状況もよくあります。
こうなると、経営者の性格やお金に対する甘さを疑わざるを得ません。
総合的に見て、伴走者としてやっていけないようでしたら、こちらからお断りいたします。
お互いにマイナスの関係になっては、元も子もないこと。
はじめが肝心という言葉は、本当に良くできた言葉ですね。
「うん。」
「うん。」
「うん。」
・・・妻の「うん。」
おなじうん。にもその時々のトーンは強弱、表情から多くのことを読み取れます。
いや、
読み取れれば苦労しません。
読み取れないので、たまに火に油を注ぐような状況になることも(!)
何事もしっかり読み取れる状況を作ることは、人生全般において、極めて大切なことでしょう。