微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

共同経営の前にしっかり考えておきたいこと

「共同経営はなかなか・・・」

 

 

福岡市では起業しやすい環境や空気感があり、私も起業に当たって多くのご相談を受けます。

 

最近は、正社員の待遇があまりよくない状況が多くあり、なぜかアルバイトの給料の方が正社員の給料を上回る・・・なんてことも。

 

当然、正社員の方が責任は重くなったりするわけで、なんとも不条理なハナシですね・・・(汗)

 

そんな不遇な状況から脱出すべく、多くの方が起業を試みるわけです。

 

 

 

1.独りよりふたり

 

よくあるお話として、同じ職場の同志が、やはりサラリーマンである我が身の待遇に不信感を持ち、共に一致団結をして退職&起業をしていく、ということがあります。

 

一致団結してがんばっていこー!

という志はステキですね。

そういった熱い想いが、起業には必要ですので。

 

ただ、熱い想いだけではなんとも怖いことも。

 

 

2.共同経営を考える

 

二人で想いを分かち合い、同じ方向性でがんばっていく。

なんとも素晴らしいことでしょう。

 

そんな同じ温度感のお二人なので、二人で協力して経営の舵取りをやっていこう、という話になっていくことでしょう。

 

共同経営の始まりです。

 

 

3.どうやってわける?

 

共同経営となると、お互いの売上や経費をお互いにそれぞれ配分していかなければなりません。

 

・・・これ、どうやってわけますか?

 

① 売上

それぞれが勝ち取ってきたお客様から得た売上を、それぞれが取る。

これは当然ですね。

 

では、たとえば

・二人が共同で開いたイベントから来たお客様の売上

・ホームページからの問い合わせから来たお客様の売上

はいかがでしょう?

 

なかなか難しい問題ですね。

 

 

② 経費

たとえば、店舗の家賃。

普通に考えると、折半でしょう。

 

ただ、一人の売上が100万円たっており、かたやもう一人の売上は10万円だった。

 

こういう場合でも折半でしょうか?

 

売上を上げている方が、同じように経費を負担するのは、少しおかしな話とも言えますよね。

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このように、共同経営となるとどうしてもお金の面で難しいことが出てきます。

 

特に、儲かってきて利益が上がってくると、お互いに不満が積もってくるもの。

お金というものはそういうものなのです。

 

 

ただ、共同経営をスタートしてしまうと、なかなかリスタートが難しいもの。

特に、不安が積もってきている状況ではなおのことですね。

 

何事も、スタート前にはしっかりと考えて行動を起こしたいものです。

 

共同経営については、過去にも少し違ったタッチで書いています。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

共同経営が避けられないもの・・・

それは夫婦ですね(汗)

 

夫婦が共同経営であるという視点はすごく面白いけど、確信を突いています。

 

夫婦の共同経営は、お互いの働き方や性格、忍耐強さ、健康・・・いろんな要素によってその態様は変わってくるでしょう。

 

あくまでも、しっかりと対話をして共同経営の舵取りを共にしていきたいものです。

 

対話をしっかりしないと、アラマ怖いこと・・・

 

 

家事においては、夫が一歩下がる位がちょうどいいのかもしれません(滝汗)

 

 

 

 

我が家では、だけのお話かもしれませんが!(爆)

自己紹介を効果的にするには?

「次はタコ紹介を」


先日、とあるセミナーに参加してきました。

カンタンに言うと、マーケティングのセミナー。

 

最初は隣の人同士が自己紹介をし合います。

当然のごとくする、名刺交換。

これにより、相手のことを知れるわけですね。

 

その後、急に言われたのが前に座っているお二人と、自己紹介をし合った自分たち二人と、計4人でグループを組んでくださいとのこと。

 

そこで、

「じゃあ今度は、タコ紹介をしてください!」

タコ・・・

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他己紹介ですね。


要は、自己紹介を受けた相手からの情報を、他の人に伝えて、その相手のことを紹介して下さい、ということ。


結局、これで話し手がしっかりと伝えてくれていたとしたら、自己紹介は成功。

 

逆に、曖昧にしか話せていないとしたら、それだけしか伝わっていなかった・・・ということになるわけですね。

 

これで、相手の印象に残る自己紹介ができて、相手に自分のことを刷り込ませることができていたかどうかが分かることに。

すごく面白いセミナーでした。


このセミナー自体がかなりのインパクトでしたね。

 

 

 

 

 

「あれいいって!とにかくかっときぃ!」

との一声で買ってしまう、健康食品。

 

健康食品などを買う時は、それなりに警戒するものなのですが、
知っている人からの力強い口コミは信頼度も高いもの。


ある意味、この声を荒げているおばちゃんはかなりの印象になっているわけですね。

 

 

 

しっかりほどよくこのおばちゃんを見習いたいものです(汗)

 

白色申告の方がいいんでしょ??への回答

「えっ!白じゃダメなんですか!」

 

 

昨日は大変ありがたいことに、ご紹介いただいたお客様とのご面談。

自分の人となりを知った方からのご紹介というのはすごくありがたいもの。

自然と、紹介していただいた方も、自分と同じカラーであることがすごく多いことは不思議ですね。

 

類は友を呼ぶ、というのはすごくありがたいことだなと思います。

 

 

1.よく聞く、あるあるバナシ

 

個人事業をされている方でよく聞くお話が、「白色申告の方がトクですよね!」

ということ。

 

私はそれに対して、「なぜですか?」と問うわけですが、

「白色だと帳簿がいい加減でもいいからラクですよね?」

「経費も結構積めるんでしょ?」

 

というのが、よくあるご回答。

 

 

2.白色のメリットは?

 

これまでは前年の所得(もうけ)が300万円未満であれば、

・記帳

・帳簿書類の保存

の必要がありませんでした。

 

しかしながら、平成26年からは所得を問わず、全ての事業者(例外も少しあります。)において、上記記帳と帳簿書類の保存が強制されているのです。

 

とすると、白色申告であっても帳簿を作らないといけないわけですね。

 

また、「白色申告の方が経費を多く積める」ことについて。

これは、

白色=帳簿を作らなくてOK=経費がいい加減に計上できる

という思考回路からでしょう。(おそらくですが(汗))

 

これはそもそも、なんの理屈にもなりませんね…

経費を多く積めるなどという理論自体が意味をなしていないので。

 

 

3.青色申告は?

 

それに比べ、青色申告であればどうでしょう?

青色申告にはかなり多くのメリットが。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

 

4.情報に惑わされない

 

そもそも、この「白色申告のほうがいい」という情報は、どこから来たものでしょうか?

 

もしその方が税理士など、その分野の専門家であれば信頼できる可能性は高いと言えます。

 

ただ、お金や税務のことに精通していない人が言っている情報だとしたら、そのことを信じてしまうこと自体が、極めて危ないことではないでしょうか?

某知恵袋的なものに意見を求めていることと同じになってしまいます。

 

しっかりと、本物の情報であるかどうかを確認していきたいところですね。

 

まぁ、この本物の情報であるかどうかの見極めが本当に難しいんですけどね(大汗)

 

 

 

 

 

小学校の頃の話。

 

私の母に年齢を聞くたびに、「23歳」という回答が返ってきていました。

 

毎日です。

毎月です。

毎年です。

 

世間知らずの私は、友達に母親の年齢を聞かれるたびに「23歳よ」という回答をしていたもの。

 

「へぇー!うそー!若いねー!」

 

と、女の子からの黄色い声が上がっていたため、まんざらでもなかったのです。

 

ただ、小学校高学年に進むにつれ、『私の言動がおかしいのではないか?』疑惑にさらされます。

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そんなことに疑問すら感じず、念のため、念のためにです、母に「本当に23歳よね^ ^」聞いてみたところ、

「本当は〇〇歳なんよ」

ということを告知され、極めてショックを受けたことを思い出します。

 

実の母親から本物の情報が取れていなかった…ということを考えると、やはり本物の情報をキャッチしていく事は・・・

 

・・・

 

 

難しいですよね♡

 

親子と夫婦間での家の贈与には要注意!

「家そのものは・・・アウトです。」

 

 

最近、我が家の周りには多くの家が建ち始めています。

環境も良く、交通の便もまぁまぁいいということで、この地に住みたいという人が多い様子。

 

この地に子どもも住ませたい!

という強い気持ちがあれば、家の場所はどうしても譲れませんよね。

(…と言いつつ、私は万年賃貸派なのですが(汗))

 

その子どももやがては大人になります。

親はそれに伴い高齢化。

 

となると、心配になるのが…

そう、相続の問題ですね。

 

 

1.相続を考える

 

家を親が子どもに相続させる場合、当然のことながら相続税がかかってきます。

ただ、もともと親と同居していて、その子どもがそのまま住み続ける前提で相続すれば、その家自体にかかる相続税の計算の対象となる価額は、20%まで下がります。(あくまでもざっくりですが。)

 

ただ、これがその家に住まない子どもに相続させるとなると、通常通り100%の価額で評価されます。

 

 

2.生前贈与を考える

 

その家に住み続ける子どもだと、相続税は安くすみます。

ただ、住まない子どもには高い相続税が。

 

となると、賢明な人は思うでしょう。

『相続前に贈与しちゃえばいいやん!』と。

 

確かに、相続前に贈与してしまえば、家がその子どものものになります。

 

 

3.配偶者のみの優遇規定

 

ただ、ここで注意点が。

 

家そのものを親から子へ贈与する場合、なんら優遇規定はなく、高い贈与税がかかってくることに。

 

確かに、配偶者間の家そのものの贈与であれば、2,000万円の控除が受けられる、という優遇を受けられるケースもあります。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

ただ、親子間での家の贈与には、そういった規定はないわけです。

 

ただ、住宅を取得するためにお金を親から子へ贈与した場合は、特例があります。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

 

 

特に大きなものを動かそうとする時は、くれぐれも慎重に下調べされることをお勧めいたします。

 

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大きなものと言えば、最近事務所で書庫を買いました。

 

調子に乗って…というより何も考えずに『ひょいっ♫』と持ち上げると、『ズキっ!⚡︎』

 

またまた骨折した肩甲骨をひねってしまいました・・・

 

 

しっかり骨のある男になりたいものです(汗)

生命保険で退職金を準備することの節税効果②

「結局・・・ソンなの??」


昨日の、経営セーフティ共済や生存退職金についてのお話の続き。

節税対策として、生存退職金を全額損金型の生命保険で準備する、というものがありますが、
これを具体的に見ていくことにします。

 

 

1.生存退職金を生命保険で準備する

 

利益がコンスタントに3千万円上がっている法人を例に見ていきます。

生存退職金に備えての生命保険での準備は、だいたい役員の退職に合わせてピークが組まれているもの。


ここでは、

3,000万円(年300万円)の保険料を払い込んで、

10年後にその70%の2,100万円が戻り、

退職金を同額2,100万円支払う

という設定を例に見ていきます。

 

【1-9年目】
利益 3,000万円
保険料 ▲300万円
差引利益 2,700万円×9年=24,300万円の利益

 

【10年目】
利益 3,000万円
保険料 ▲300万円
返戻金 2,100万円
退職金▲2,100万円
差引利益 2,700万円

総利益24,300万円+2,700万円=27,000万円

 


2.純粋に生存退職金のみを支給する

 

上記のように、生命保険を使わず、退職金を10年後に2,100万円支払うケースを見ていきます。

 

【1-9年目】
利益 3,000万円×9年=27,000万円

 

【10年目】
利益 3,000万円
退職金 ▲ 2,100万円
差引利益 900万円

総利益27,000万円+900万円=27,900万円

 

 

3.結果として

 

生存退職金を生命保険で準備する場合、利益が27,000万円

一方、純粋に生存退職金を支払う場合、利益が27,900万円

 

となります。

 

10年間トータルで考えた場合、生命保険で準備しない方が900万円手元にキャッシュが多く残る、というわけです。

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ここにそれぞれ法人税がかかってくるわけですが、10年トータルで見ると、どちらが有利かは一目瞭然ですね。

 

さらに、

生存退職金だと、役員退職時期をあらかじめ決めておかないといけません。


ただでさえ、満額戻ってこないのに、返戻率のピークを超えると、さらに返戻金が減ってきます。

そして、返戻率はそもそも100%を割ります・・・

 

保険料を支払えば、もちろん全額損金算入(つまり経費)となり、
戻ってくるときに役員退職金とぶつければ、益金(つまり保険金収入による収益)が相殺されて、税負担が軽くなる

との理論なのですが、
そもそも通年してみると、返戻率が割り込んでいる分だけ、損しているということに気付くはず。

 

1-9年目の、短期的な納税は少なくなる一方、その分キャッシュアウトがあっていることをしっかり見ていますか?
10年目の退職金支払いも、ただ返戻金と同額の退職金をぶつけたにすぎません。

 

実質的には、退職金を生命保険で準備することは【ソン】と言えるでしょう。


しっかりと本質をとらえていきたいものですね。

 

 

 

 


今日は、中華料理のランチ。

 

定食に加えて、セットでついてくる唐揚げや、回鍋肉・・・

 

つい手が出てしまうところですが、本質的にソンかトクかをしっかり見極めたいもの。

 

 

 

そんなんじゃ、美味しい料理も台無しかも・・・

 

ほどほどにいきましょう(汗)

生命保険で退職金を準備することの節税効果①

「結局は同じなんです。」

 

 

決算を間近に控えている経営者からよくある相談。

「今年の税金をなんとか減らしたいけど、なんかいい方法ないかなぁ?」

 

これに対する私がよく回答する内容として、「あると言えばありますが・・・」

 

 

 

1.「今」か「未来」か

 

そんななんともむず痒い回答をするのには、もちろん理由があります。

 

例えば、近々の決算節税対策として使われる【経営セーフティ共済】や【全損タイプの生存退職金】。

 

これは、「今」の対策として今期の納付する税金は減るわけですが、「未来」まで見据えるとなかなかそうとも言えない状況になります。

 

 

2.「未来」まで見てみる

 

「未来」とはどういうことでしょう?

それは、今期だけでなく、その方策を採った結果いつかは戻ってくるであろう返戻金を受け取る期までのトータルで見るということです。

 

 

3.結局は変わらない

 

経営セーフティ共済のお話。

経営セーフティ共済は、掛け金が全額経費になります。

その一方で、解約時には全額が収益になるわけです。

因果応報・・・というわけではないですが、当然と言えば当然の話。

 

ここでよく出てくる話が、「解約する時は全額が収益になるから、その時は役員の退職金支払いとか多額の修繕費がかかるとか、経費が多く出るタイミングで解約して、収益と経費をぶつけると、チャラになりますよ。」ということ。

 

確かにその通り。

 

その通りですね。

 

でも、本質【支払時に全額経費になり、受取時に全額収益となる】わけです。

 

多額の修繕費があったとしても、そのことで多くの経費が計上できますね。

その期に経費が上がりすぎてマイナスになったとしても、翌期以降に繰り越せる。

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裏を返せば、その大変ありがたい経費が、受取時の収益計上によってその価値が失われてしまうわけです。  

 

次回はもうちょっと詳しく、内容を見ていくことにします。

 

 

18時に帰りましょう!

「みんなでプライベートを共有すれば」

 

 

「ねぇ、この本読んでみてー」

 

妻より差し出された1冊の本。

そのタイトルは、

【18時に帰る】

 

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「いや、ムリムリ!18時に帰れんし!」

 

と、声にならない声を上げ、慌ててその場を去ったあの日。

 

あれからどのくらい経ったのだろう?

 

沈む夕日をいくつ数えただろう?

 

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その時は、タイトル自体に尻込みをしてしまったのですが、とあるきっかけで本を読んでみることに。

 

・・・結果として、読んでみて本当によかった(!)

 

やはり妻の言うことは、しっかり聞くべきですよー(!!)

 

オランダでの仕事の仕方やスタンスを説いている書籍なのですが、なかなか学ぶことの多かった本でした。

 

 

そんなこんなで、昨日はその【18時に帰る】のシェア会。

この書籍を読んだ人同士が、意見を交換する場があり、早速参加させていただきました。

 

 

 

1.【18時に帰る】の意味

 

オランダでは、国の中でこの18時に帰るという習慣が、国民の思考に根付いています。

 

この18時に帰るということは、『18時には帰宅して、家族との時間を過ごせる状態』であることを意味するようです。

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2.タイトルからの印象

 

上に書いたように、当初このタイトルを見たときは、全身が凍りつきました。

『いやいや、ムリやし…』

 

ただ、この無理という感情は、自分の思い込みに過ぎなかったわけです。

 

 

3.他の人の話を聞いてわかった仕事の現状

 

シェア会の中では、いろいろな人の現在の仕事の状況を聞くができました。

 

《従業員が10人以下規模の会社》

参加されていた女性のひとりは、『子連れ出勤のお試し期間』を設けている会社で働いているとのことでした。

社内では、一歳の子を膝に置いてデスクワークをする女性。

また、トータルの勤務時間が変わらなければ、昼休みを長く取ったり、始業と終業の時間を延ばしたり遅らせたりして、ある程度自由に調整ができるとのことでした。

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《ある程度大規模な病院での看護師さん》

 

規模が大きな病院ということもあり、正社員でありつつも時短勤務

また、その時短勤務の中でも出勤時間や退社時間が他の看護師さんとの相談のもと、ある程度自由がきくようになっている。

 

といった話を聞くことができました。

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いかがでしょうか?

このことを受けて、次の2つのことに気がつきました。

 

 

4.融通がきいている会社は?

 

非常に興味深いのは、上記2つのお仕事が、

一方は小規模な会社、もう一方はある程度大規模な会社

であるということ。

 

会社自体が置かれている状況が違うはずなのに、同じ状況が取れているというのは、どういった理由からなのでしょうか。

 

 

① 経営者の理解がある会社

 

上記の小規模な会社の経営者のお話を聞くと、もともとその方の趣味のバンドで知り合った方であるとのこと。

そうなると、当然のことながら、趣味への理解はある。

さらにありがたいことに、その経営者自身にお子様がいらっしゃって、子育ての大変さを理解している、ということが背景にあるようです。

 

 

② 国に締め付けられる大企業

 

次に、上記の看護師さんの例では、ある程度大きな病院に勤務されているとのことでした。

上場企業など、ある程度規模が大きな会社になると、就業規則の整備や有給、残業など、勤務について外部からの厳しい視線が注がれます。

 

このことで、ある意味自動的に、有給や残業のことなど、従業員にとって有利な条件が備わっている、と言えるのではないでしょうか。

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5.大企業の問題点

 

このように、大企業では【強制的に】有給などの制度が整備されている現状があります。

 

今回のシェア会の中で挙がった話として、『日本人はマイナスからスタートするような風習がある』

ということがありました。

 

要は、仕方なく制度化している、ということ。

 

このようにマイナスからスタートすると、いざ有給を取ろうとしても、なかなか周りの理解が得られないという現状が多くあるようです。

 

マイナスからスタートするというのは、いわば【対症療法】

(かつて、世間知らずの私が妻の下着を乾燥機にかけて激怒されたこと。)

 

これから求められるのは、対症療法でなく【予防法】・・・つまり、あらかじめこのような不具合が起こらないように社内を整備していく、

(下着を乾燥機にかける前に、世間知らずの私に妻が前もって「いい?下着は乾燥機にかけちゃだめなのよぉ♡」と予め釘を刺しておく、というようなこと。)

という考えが極めて重要なわけです。

 

 

6.会社が変わっていかなければ!

 

理屈はよくわかりました。

ただ、どうやって変えていけばいいのでしょう?

 

このことについても議論がされたのですが、結局のところ、従業員がそれぞれプライベートな情報までもある程度共有し合う、ということが大切なのではないでしょうか。

 

具体的な例として、

Googleカレンダーで社内の全従業員のプライベートを含めたスケジュールを共有しあう。

プライベートの予定が入っている部分に関しては、従業員同士でその情報を共有し合い、お互いのプライベートを尊重し合うような社風であれば、みんなが遠慮なくプライベートのために仕事を早く切り上げたり、有給を利用したり…ということが可能になるはず。

 

我が家でも、クラウドのカレンダーを共有しています。

 

最近、【大分・ダンス】との予定が急に書きこまれていることを知り、妻がクリスマスあたりに大分でダンスを披露するということをそのカレンダーを通じて知りました。

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(☝イメージ画像です。爆)

 

いったい誰が喜ぶのでしょう。

・・・いえいえ、とっても嬉しいことです。クリスマスプレゼントにまぁ妻の舞いが見れることなんて・・・(滝汗)

 

 

7.一歩踏み出す!

 

最後には、このシェア会を受けて、具体的にどのような一方踏み出すか?ということを意見し合いました。

 

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私自身、仕事柄経営者の方と多くお会いします。

その中で、経営者の方とお話しして分かるのが、【この会社は儲かっているだろうな】ということ。

 

何を基準に、そのようなことを言っているかというと(偉そうにすみません♡)

その経営者が、

・思いやりがある

・謙虚である

・柔軟である

というようなことが見えると、今までの経験則からいって、その会社は成功している可能性が高いように思います。

 

 

① 思いやりがある

これは、社内の従業員や取引先に対してはもちろんのこと、コンビニの店員さんや、配送業者さんに対しても温かく接している様子が見えるようなことです。

 

↓↓そう、いつかのクリーニング屋さんに対しても♡(汗)↓↓

 

everydayrunchange.hatenablog.com

 

② 謙虚である、柔軟である

経営者ともなると、自分自身がトップであるので、誰も注意してくれる人がおらず、視野が極めて狭くなりがち。

これは自分でコントロールすることが難しく、外部からのチェックがないとどんどん視野が狭まってきます。

私自身も、そのことを確信しているため、積極的に、特に異業種の経営者との交流を通じて、自分を戒めています。

 

特に、こちらからお願いしなくても、妻からはバシバシとお尻を叩かれる(油汗)

無言のプレッシャーに勝るものなし♡です・・・

 

 

結局のところ、従業員に対する思いやりがなかったり、従業員からの提案を受け入れなかったり、そもそも従業員がそのような提案を出来るような経営者の雰囲気でないとしたら、

 

従業員はその会社から離れてしまいますよね・・・

 

そんな状況を、その経営者は

「最近のヤツらは根性がない!」

「給料泥棒が!」

などと、声を荒らげます。

 

往々にして、そういった経営者は、その時の気分次第で態度が変わります。

『この人につく従業員はたまったもんじゃないだろうなぁ…』と思わざるをえません。

 

従業員が会社から離れるとどうなるでしょうか?

当然のことながら、会社の重要な戦力が社内から消えていくわけなので、利益が減ってきます。

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そのことで、経営者はさらにイライラ。

 

我々税理士に対しても、当たってきます。

(まぁ、なんとも思いませんが(余裕アリアリ♪))

 

その経営者のイライラが、その家族にも伝播し、最終的には家族関係がバラバラになってしまうことも。

悲しいことですね・・・

 

成功している会社の多くは、経営者が周りの人に対してかなり思いやりを持って接しているケースが極めて多いのです。

 

もちろん、叱ったりすることはあるでしょう。

当然、それも教育なので必要なこと。

 

ただ、その根底に相手を想いやる愛があれば、そのことを叱られた当人も感じることでしょう。

 

結局のところ、周りの人と対話して、上手にコミニケーションをとることが何より重要。

everydayrunchange.hatenablog.com

 

ただ、従業員の地位にある人が、自分の会社の経営者や上司にこういったことを意見するのはどうしても難しいでしょう。

 

そうなると、

私が税理士として、経営者の方にこういった話を積極的にしていくことが、少しずつでも悪しき習慣を変えていくことにつながるのではないか

と、思っているところです。

 

 

かなり貴重な学びの場をいただいて、心より感謝です。

 

 

 

 

と言いながら、日曜の朝に仕事している自分に喝を入れなければなりませぬよ・・・

早く帰らねば!(滝汗)