微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

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副業禁止・20万円以下は申告不要の是非

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「うちは副業禁止で…」

 

 

最近、かなりよく聞かれる【副業】という言葉。

サラリーマンの方が、職場以外で仕事をすることの是非についてはよく問われますよね。

 

今日はそんな副業について、世の中の疑問への回答をしてみたいと思います。

 

 

1.申告しなくてよいケースも

 

そもそも、副業と言っても数百万円稼いでいる人から数千円程度稼いでいる人まで、いろいろでしょう。

そんな方々がみんな確定申告をしないといけないのでしょうか?

 

 

2.20万円までは申告不要

 

「20万円までならいいんでしょ?」

これもよく聞くお話ではないでしょうか。

 

これは合ってるようで、ある意味誤りでもあります。

 

ここでいう20万円というのは、

売上から経費を引いた【所得】つまり利益のこと。

 

かなり極端な話で言えば、例え売上が300万円あったとしても、経費が280万円あれば20万円ですよね。

 

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この利益部分の20万円のお話です。

 

これが20万円以下なら申告不要、20万円を越えれば申告しないといけません。

 

 

3.住民税は申告が必要

 

という話ではあるのですが、

住民税はたとえ所得が20万円以下であっても申告しないといけません。

 

20万円以下が申告不要というのは、所得税の話なのです。

意外と知らないことですが、これが事実。

 

 

 

20万円以下というのは、所得つまり利益のお話。

 

売上は動かせませんが、経費の部分を合理的に計上していくことにより、所得の金額は変わってきます。

 

 

常識なようで、その常識自体が違っているかもしれないという副業のお話でした。

 

 

 

以前から、コツコツ少しずつ貯めていたポイント。

なんと、これが昨年末で有効期限が切れていたことに気づきました(泣)

 

副業(?)も合理的にやらないと、かなりショックが大きいものですね…(汗)

今を生きる

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「当たり前が当たり前じゃない」

 

今日は長女と次女の保育園参観日。


いろいろあって不安定だった次女も、どうにか慣れてきた様子で、園内でのニコニコした表情にホッとしました。

 

その後に行われたシンポジウム。

ここで、我々夫婦の価値観がガラっと変わりました。

 

内容としては、子育てについての情報共有。

 

その中の一人としてお話されたお父さんがいらっしゃいました。

 

お子さんのお腹にメロン位の大きさの腫瘍ができ、その後ガンまで・・・

闘病生活・・・やせ細った体・・・

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その姿を写真に撮られており、その場で見せていただいたのですが、
今我々親子が当たり前に暮らしているその当たり前が、当たり前でないということに気付かされた瞬間でした。

 

今こうして家族健康でいること自体に感謝したい。
そして、今この瞬間を大切に生きたい。


そのように強く感じました。

 

今日のことを通じて、価値観がガラっと変わった気がします。

 

家族と本気で向き合い、濃い時間を共有すること。
このことこそが何より重要なのではないかと思うわけです。

 

そして、それは家族にとどまらず、仕事にも言えること。

 

しっかりと肝に銘じて、今日の想いを忘れることなく、日々邁進していきたいものです。

 

 

本当に涙なみだのシンポジウム。

 

そのあと、笑顔で現れた次女をみてまたほろり(涙)

事業は化学反応を起こしてナンボ

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「そうくるかー!!」

 

先日は以前よりご縁があり、定期的に参加している異業種交流会へ。

異業種ということもあり、本当にいろんな方がいらっしゃいます。

整骨院、メンタルヒーラー、美容系、アパレル、飲食…などなど。 これだけ多くの方々が集うと、いろんな意見が飛び交います。

 

その中で多いのが、

かなりの希望的観測で自身の経営を考えている方。

 

自分自身がそうだったので言えるわけですが、

自分のやろうとしている事業の方向性が

【みんなと同じ】

になっていないか?

ということを考えることは極めて重要でしょう。

 

みんなと同じ方向に事業を進めると、

強豪がひしめくレッドオーシャンに自ら足を踏み入れることになる

わけです。

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そこでは、値下げをせざるを得ないなど、かなりの大変な状況が目に見えます。

他社と同じことをやっているのですから、そこから差別化しようとしても、そういった手段しかないわけです。

 

ですので、「いかにレッドオーシャンに進まないか?」 を考えることこそが重要でしょう。

 

ブルーオーシャンに行くにはどのようにしたらいいのか・・・

 

異業種とコラボをしたり、他と違う何かを提供することが差別化につながり、結果としてそれがブルーオーシャンとなることでしょう。

私もよく、異業種の方同士をお引き合わせさせていただき、化学反応を楽しみます。

・・・楽しむといったら語弊がありますが、本当に楽しいんです♡

 

今進もうとしているその道は、本当に見込みある道か?

ということを、常に仮説検証して仮説検証して・・・その末に答えが見えてくることでしょう。

 

 

 

かの昔、かっぱえびせんをトースターで焼いたら、かっぱえびせんが文字通り大炎上し、火事になりそうになったことがありました。

今思えば、あの頃から化学反応が大好きだったんですね♡

税務調査で指摘されやすい消費税の誤り

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「そんなとこまで・・・」

 

とある運送業者。

最近税務調査の入ったこの会社。

あることで、少々高めの追徴課税をされてしまいました。

 

あること・・・とは、【消費税】のこと。

消費税は基本的に預かった消費税から支払った消費税を差引き、その差額を税務署に納付するわけですが、この支払った消費税がクセモノ。

 

その支払った消費税、『本当に』支払ってますか??

 

 

1.消費税のかからないものがある

 

消費税がかかるものは・・・大半のものがかかってきますよね。

食べ物を買う、美容室に行く、学習塾の費用を払う・・・何でも基本的に消費税がかかってきます。

 

ただ、消費税を掛けることが好ましくないものもあるわけです。

例えば、

保険料、住宅の家賃、給料など・・・

消費という性質とは少し遠いもの。

 

 

2.税金にも当然かからない

 

当然のことながら、

税金に消費税がかかりません。

 

自動車税自動車取得税、固定資産税、法人税・・・

こういったものはそもそも【消費】ではないため、消費税がかかってこないわけです。

 

同じような理由から、

軽油引取税

ゴルフ場利用税

入湯税

なども、消費税は対象外です。

 

厄介なのが、

それぞれ消費税がかかる取引を同時にしている

ということ。

 

例えば、自動車税自動車税を単発で払ったら終わり。

その一方で、


軽油引取税は軽油と同時に支払う(軽油は消費税がかかります。)

ゴルフ場利用税はゴルフ代と同時に支払う

入湯税は、宿泊代と一緒に支払う

 

というように、同時に消費税がかかってくるものを支払っているため、

この消費税がかからない税金部分を見逃してしまう

わけです。

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帳簿を作成する際は、このような点に十分注意したいものですね。

 

 

 

運送業で軽油を使っていると、年間の軽油引取税を考えると結構多額になりがち。

しっかりと区分して、税務署にあらぬ指摘をされないようにしておきたいものですね。

 

入湯税を抜くという話はもちろん大事なのですが、そもそもその対象となっている宿泊代はプライベートなものが含まれてはいないでしょうか?

 

プライベートは当然抜かないといけません。

 

 

 

 

 

・・・ただ、仕事に関係していればもちろん経費ですね。

このあたりは慎重に(上手に?)ジャッジしていきたいものです。

最低限の現状を考える~着地点の目標を見定める~

「これからがんばってまいりましょう!」


今日もご縁があり、顧問契約が決まりました。

 

いつも顧問契約の前段階でお話しするのが、


今自分が考えている経営の仕方で本当に大丈夫か


ということ。

 

というとマイナスに聞こえはするのですが、現状を把握することは極めて大切なこと。

 

現状とは何かというと、最低レベルのお話として、

本当に今の状態で食べていけますか?

ということなのです。

 

意外と楽観的に考えており、自分の考える売上の見込み額でどうにかなるという風に思っていませんか?
という問いかけをさせていただくわけです。

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もちろん、そんなストレートな表現ではなく、相手のお話を汲み取っていきながら考えていきます。


1.固定費から

まず、固定費がいくら必要かを考えます。

家賃、光熱費、電話使用料、人件費・・・毎月固定で支払うべきものですね。

これは少なければ少ないほどいいです。


2.生活費を考える

事業者であっても、最終的には生活費が必要ですね。
その生活費の必要な額をまずは洗い出します。



3.粗利益を考える

業種によっては仕入があることでしょう。
そして、仕入の割合はだいたい決まっているもの。


1.2.の固定費と必要な生活費を考えながら、そのためにはいくらの利益が必要かということを考えていきます。


売上から仕入を引いた【粗利益】と言われるものですね。

 

そして、この粗利益は、業種によってある程度固まることでしょう。
例えば、

利益が月30万円必要で、その粗利益率が30%であったとしたら、月100万円の売上が必要

と分かります。

 


4.税負担も考える

 

そのようにして考えていった結果、税金がいくらかを計算します。


利益から税金を引いたものが手元に残るお金。


そこから生活費が出るわけですので、

最終的な税金を払った後の生活費まで考慮して、売上がいくら必要かを考えていく

わけですね。

 


このようなざっくりとした計算でも、するのとしないのとでは、明暗がかなり分かれます。


しっかりとせめて1年後を見据えて、予算を立てておきたいものです。

 

 

私ももうじき正社員を採用することになりそうなのですが、
正社員が1人入るとなると、固定費がガバッと変わってきます。

 

そこと生活費とのバランスを考えながら検討していかないといけませんね。

 

 

 

特に生活費の行く先は、妻の元であります。

殿様です。


十分に年貢ともいえる生活費をお納めすることで、今後のことが決まってきますので、
腹を切る覚悟で、納める年貢は潤沢に・・・しっかり考えたいものですね(汗)

入れ忘れの多い経費

「忘れてましたー!」


時節柄、多くの個人事業の方からご相談をいただくのですが、結構経費になるものを見落としていることが多いもの。
今日はそんな【入れ忘れの多い経費】について、見ていくことにします。

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1.新聞代

 

これは事業に関しての情報収集には欠かせないのではないでしょうか。
場合によっては家事使用分を除いて経費にするのもいいでしょう。

 


2.自動車税

 

ガソリン代は忘れないのですが、年一度の自動車税の支払は領収書があること自体を忘れてしまいがち。
車検証と一緒に、車の中へ置き忘れていませんか?

 


3.高速代

 

ETCを利用されている方は多いのではないでしょうか。
現金の領収書の他にも、クレジット払いもあるはずなので、注意しておきたいところです。

 


4.国民年金保険料・国民健康保険

 

これは事業の経費ではないのですが、事業の利益の後から引ける【所得控除】の対象となります。
いずれにせよ、広い意味での経費ですね。
これもその年中に支払っていればその分税金が安くできますので、お忘れなく。

 


5.インターネット代

 

意外と家で利用しているものは見落としがち。
家で利用していても仕事に関するものは経費。
しっかりと計上しましょう。

 


6.奥様が立て替えてくださった経費

 

何らかやむを得ない事情で、奥様に何かしらの経費の支払いをお願いしないといけない場面もあることでしょう。


その際は【必ず領収書と引き換える】ことをお忘れなく。


あとで言おうものなら、ありがたくない見返りのお言葉などが飛んでくるかもしれません。

 

領収書との引き換えをお願いされる際は、何か奥様の喜びそうな、実は安いけど高そうなものをさらに引き換えに渡して差し上げると、ある程度は対応できます。

 

 

 

 


経費も大事ですが、家庭への投資は何より大事です。

税金の必要経費にはならないですが、間違いなく必要な経費です(滝汗)

 

会社が福利厚生でかけた生命保険金

「高すぎるんよね・・・」

 


昨日は母が私を訪ねて三千里・・・
ではありませんが、保険の見直しをかけるため少々遠い北九州よりこちらに来てもらいました。

 

その後私は仕事、妻と子どもたちと母は、ショッピングモールへお出掛け(汗)


なにやらよくわからない日でしたが、

今回は母契約の生命保険契約を見直すため、プロの方に見直しをお願いしました。

 

3年ほど前の契約だったわけですが、もう既に必要のないものがあり、見直しは大成功。

 

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そして今までは、母が自分の死亡保険と医療保険の生命保険料を支払っていたのですが、今回の契約では私が保険料を負担することに。


母ははぁはぁ・・・
ではなく、

ウハウハ♪

 

今日はそんな(?)生命保険について見ていくことにします。

 

 

1.福利厚生の一環として

 

会社にとっての従業員は、利益を生み出す源泉。


その従業員の功労に報いるという意味も含め、会社が保険料を負担して生命保険をその従業員にかけ、万一があった際はその遺族に死亡保険金が入る、というもケースも多いもの。


会社がそのようにやってくれていると、従業員の身としてはありがたいことですね。

 

 

2.受け取りの際は

 

従業員に万一があって、その死亡保険金が遺族に入ってきた場合の課税関係

はどうなるでしょう?

 

一般的に第三者が保険料を負担していれば、相続税か贈与税の対象になりそうなもの。


今回のケースでいくと、保険料負担者が会社、受取人が遺族なので贈与税の対象にでもなりそうな・・・
はたまた、会社からの収入なので、給与所得とも考えられるかもしれません。

 


3.結論として

 

このケースの場合では、結論として

相続税の対象

になります。


会社が従業員の負担分として負担した保険料は、従業員が負担した保険料だと考える

ためです。

 

また、

会社が死亡退職金として遺族に支払うように規定していれば、【退職金】

と考えることになります。

 

そうでなければ、遺族がその従業員の生命保険金をもらうということで、【生命保険金】として考えていきます。

 

 

4.いずれにせよ

 

退職金としてもらうにせよ、生命保険金としてもらうにせよ、相続税の非課税枠の対象となります。


500万円×法定相続人の数

の分だけ、非課税枠があるので、

この枠の範囲内であれば相続税はかかってきません。

 

 


生命保険は、万一の際に備えるもの。
【今】万一があった場合、いくら必要かという視点。

 

この【今】は、刻一刻と変化していきます。
この【今】を定期的に見直すことこそ、真の保障につながることでしょう。

 

 

 

 

・・・私に万一があった場合の保障はいかほどか?

 

 

 

 

妻に問うてみたい気もしますが、やはり怖い気もするし、火に油を注ぐことになりかねないのでやめておくことにします(油汗)