微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

貯金しているだけなのに、税金が減っていく夢のようなお話。

 

「積み立てているだけなのに、税金が減る。」
そんな夢のような話があったとしたらどうでしょうか?

 

積み立てと聞いてパッと思いつくのは銀行預金でしょうか。
銀行預金にお金を積み立てていくとどうでしょう?
貯金するごとに払う税金が減っていく。
そんな夢のようなことがあったら、ぜひやってみたいものですね。

 

でも、積み立てて税金が減っていくものが実はあるんです。
それが、「小規模企業共済」という制度。
何やらぎょうらしい名前ではありますが、お上が作った制度。
国が仕切っているからこんなお堅い名前に仕上がっているというわけです。

 

簡単に言うと退職金の積み立てです。
個人事業主は自分に退職金を払ったとしても、経費にできません。
言い換えれば、自分で設けたお金の中から、
「よく頑張ったね~」と自らにお金をあげるだけ。
あげるだけで、経費にはできないんですね。
悲しいかな、なんの喜びもありません。
(ちなみに一定の法人の役員も入れますが、法人は自身に退職金を払うことができます。
というより、法人と社長は「別の人」だから、退職金を受け取って法人の経費にできるというカラクリです。)

 

そこで役に立つのがこの小規模企業共済
自身の儲けの中から共済掛け金を払うことによって、
その払った掛け金全額を払った年の経費にできちゃうんです(所得控除と言いますが・・・)
その分所得税も住民税も少なくなります。

 

そしてさらにすごいのは、
退職してお金をもらうときも、退職所得または雑所得、一時所得といって、
一定の控除(おまけ)が受けれます。

 

払っておいしく、もらっておいしい。
昔あったクリームとチョコクリームの「2色パン」のような2度おいしい感じですね。

 

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個人の節税と言ってまず思い浮かぶのはコレでしょう。

国の作った制度だから安心(かな?)。