微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

結局たどり着く答えは生の声の先にある

「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」

 

かれこれ17,8年ほど前。
踊る大捜査線で、かなり有名になったこのセリフ。

 

読んで字のごとく、
生の現場の状況を会議室で議論しても意味がない。
そんなことを示唆している。

 


子どもの教育の在り方について論じる、教育委員会

 

従業員個々にまで目が行き届かなくなった
上場企業の上役による方針決定。

 


規模の大小はあるものの、
いずれも現場の生の声に耳を傾けることができていないという
好ましくない状況からの決定。

 

ストーカーによる傷害事件など、
最近起きた悲しい事件もそんなことが言える。


現場の状況をしっかり把握できず、

机上での決定で行動してしまった結果、
そんな取り返しのつかないことを招いてしまっている。

 

私は仕事柄、
多くの経営者と会う機会が多い。

 

十人十色とはよくいったもの。

 

経営者は自分の方針を打ち出して邁進していくという
資質の上なのか、
一人ひとりの色がかなり濃い。

 

そんな濃い色の経営者だから、
こちらも全力で接していかないと、
真意をとらえきれずに、誤解が生まれることも多くある。


最近は、フェイスブックはラインなど、
通信のインフラがかなり発達してきている。

 

仕事上のやり取りでもこのようなシステムは使っていくが、
やはり、ただの文字。
しかもその文字は

個性もなく、
フォントが決まった画一的なもの。
そこに感情を乗せることを試みはするものの、
どうしても捉え違いが生まれることは多い。

 

そこで、
私が大事にしていることは、
極力「膝を突き合わせる」ということ。

 

膝を突き合わせる
・・・相手の膝と膝が当たるほど、
相手に近い位置で話をする。


今はやっているバーチャルに対峙する、
極めてリアルなこの世界。


ささいなことでも、
実際に会って話すと、
その方の語り口や表情から、
言わんとしていることがよくわかる。

 

それに対して私も同じように、
話し方に抑揚をつけたり、
表情で感情を表現をしたりする。
表現するというよりも、
膝を突き合わせることで自然とそうなるもの。

 

何より、
この膝を突き合わせることを終えた後、
かなりの爽快感を感じる。
これは、電話やメールでは味わえない。
私はそう思う。

 

やはり相手も生身の人間。
生身のものは生身のものと接していかないと、
枯渇してしまう。

 

私がそうだから。

 

バーチャルが発達している今この時代。

そんな時代だからこそ、
おろそかになってしまっている
リアルでのコミュニケーションが大切になってくる。

 

私はこれからも変わらず、
リアルな
「膝を突き合わせる」ことを
大切にしていく。