微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

あり得ないクリーニング屋さんから学ぶ顧客心理

 

「安かろう悪かろう??」

 


今日はクリーニングを出しに、職場近くのお店へ。

以前は宅配のクリーニングをお願いしていたのですが、宅配だけにどうしても割高に(汗)

そうであれば、ということで同じクリー二ング会社の店舗に持って行ったというわけです。

 

 

1.何気ない一言

 

基本的に襟元の汚れが気になっていた(汗かきなのでよく汚れます・・・)のですが、その他にペンのインクが付いていたり、何かわからない、洗濯では取れない汚れが付いていたため、そのことを伝えます。


「この汚れを取ってもらいたいんですけど…」と私。


「染み抜きされますか?」


染み抜き??


「染み抜きしないと取れないですか?」と私。


「(苦笑)それはわかりませんね。」と店員さん。

 

・・・!!?分からない?

 

・・・そっか、やってみないとわからないんだ・・・

 

でもなぜ苦笑?(苦笑)

 

 


2.そもそも売る気があるのか?

 

そんなやり取りをしている中一人の女性が。
私たちの押し問答(?笑)を横目に、順番を待っている様子。

 

店員さんに「お待ちのようですけど?」と言ってみたところ、

 

「お客様がされているので、’!#%‘$・・・待って&%¥!’・#・・・」

 

??

 

何やらよく分かりませんでしたが、要は「そのまま待たせとけ」的なご対応。

私も同じ客なのですが、すごくその女性が気の毒でした。

 

3分位たったのちに女性は去りました。(ゴメンナサイ(涙))

お客様をお客様と思っていないのでしょう・・・

 

 

3.素人にはワカラナイ

 

「(私はよくわからないんですけど、)染み抜きした方がいいと思われますか?」と私。

 

「やってみないとわからないんです!どうしますか!?」

 

・・・なぜ、ケンカごし??(泣)

 

「取れる可能性があるならお願いします。」と私。

 

「別に千円とかかかりますが大丈夫ですか?」と店員さん。

 

千円とか?ほかに何か可能性があるのか?という恐怖心を悟られないよう、ひきつる笑顔で隠しながら、お願いしました(怖)。

 

「ノリはどうしますか?」

 

・・・ノリはどうします?


ノリがいいのは好きで、有明のりも好きだが・・・などと考えているうちに、襟元のノリのことか!と閃く。

 

もう私の中でいつ相手がキレるかという状況で戦々恐々・・・

 

「・・・どうした方がいいと思いますか?」

 

マズイ!また尋ねてしまった・・・

ここぞとばかりに、

 

「(苦笑)それはわかりませんね・・・」

 

!!?

ですよね~・・・

 

だんだん店員さんのしごきにも慣れてきた私は、

「どんなふうにしてもらえるんですか?」とお尋ね。

 

「パリッと、普通、ゆるめ、とあります。」

 

「・・・じゃあ、ゆるめで(謎)」

 

私はクリーニングのことは何ひとつわかりません(汗)


わからない相手に『わかっていて当然』的な態度って…どうなんでしょう?

 

 


4.店長登場

 

やっとのことでお会計。

クレジットカードを提示したところ、

 

「クレ・・・ジッ・・・ト・・・です・・・か・・・」

 

ん?立場逆転か??

 

やり取りを見ていた奥から店長と思われし女性が登場。

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店長が店員のおばちゃまに教育を始めます。

 

「まず、回数券のバーコードをしてください!・・・早すぎます!・・・もっとゆっくり読み込んで!」

 

「いや、まず回数券が優先です!・・・そして、あぁ違う!染み抜きです!」

 

ここまで約3分。

 

すると、配送業者と思われる方が店頭に。

店長の教育が2分ほど続いた頃に、

 

「あのぅ・・・お待ちのようですけど…」と配送業者さんを手で示しながら、おそるおそるお知らせ。

 

「あぁ、このお客様の洗濯物を動かすので、お客様がお怪我をされるといけないので・・・‘$#”%・・・」

 

よくわかりませんでしたが、『配送業者は放っておけ』的な様子。

 

「そうですか・・・」と私。

 

申し訳ない視線を配送業者さんに投げかけたところ、

 

『いやいや、もうこんなことは慣れっこですよっ。こんなことで落ち込んでたら仕事なんてやってられやしませんよっ』

 

という視線を返してくれました。

 

最近の中で一番深い友情が芽生えた気がします。

 

 

5.素人と思ってくれ~(祈)

 

最後に、わんさかカッターシャツを入れていた袋を指さして、


「袋はどうされますか?」

 

と店員さん。

 

「あっ、置いておいてもらえますか?」と私。

 

「(失笑)いや、置けないんです。持って帰っていただくか、こちらで処分するかですけど!?」

 

あい、すみません・・・

 

「じゃあ、処分してください♡」

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やっと試合終了。

 

確かに、以前クリーニング屋さんに行った際も、袋は持って帰るしかなかったな、ということを遅くも思い出しました。

 

 

 


皆さんは、このやり取りをどう思われるでしょうか?


少なくとも私は二度とここには来ないでしょう。

・・・でも回数券買っちゃった(汗)

なぜ来たくなくなったのでしょう?


端的に言えば、「お客様をお客様と思っていないから」ということでしょう。

 

経営者たるものお客様の立場に立って、なんたる時も熟考すべき。

おそらく店長は雇われ店長なのでしょう。

【もし、自分が何も知らないお客様の立場だったら?】という姿勢こそが第一。

 


まず、初めて来るお店だから、不安なはず。


そして、クリーニングのことはわからないかも?という前提で、

どんなふうにしたらよく安心して理解してもらえるか?
ということを考えると思います。

 

そして、店員さんの会計トレーニングなどあの場でしないはず。
お客様を待たせてるわけですから(汗)

 

途中で来た女性のお客さまにも配慮し、配送業者さんにも配慮すべきでしょう。


経営者にとっては、イチ業者かもしれませんが、その配送業者さんへの冷たい対応を見て、私はドン引きしました
お客様の立場に立つというのは、いろんなところに派生します。

 


イチ税理士として、私はきちんとお客様の立場に立てているでしょうか?
そんな問いを今回のやり取りで学ばせていただいた気がします。

everydayrunchange.hatenablog.com


こんなことがあるとどうしてもイライラしがちですが、私はむしろこれは何の意味があるのか?と逆に楽しんでしまいます。


現に、そんなことを学べて、自身のことを振り返る機会をいただいたので、感謝感謝です。

 一年前にも同じようなことを書いてました(汗)

everydayrunchange.hatenablog.com

 

今日のことで自分の心が染み抜きクリーニングされて、めでたしめでたし♪(楽)