紹介料のオトナな払い方
「この間のお礼ね!」
車を売る会社の社長。
最近はインターネットからの集客もうまくいっているようですが、やはり口コミは最大の強み。
何より根拠ある情報ですので、成約率もグンと上がるようです。
たかが口コミされど口コミ。
自動車販売は単価が大きいので、うまく売ることができれば利益も大きくなるもの。
社長としては感謝の気持ちを込めて、紹介料として口コミをしてくれたお客様にお礼をしたくなるものですよね。
でも、ちょっと待ってください・・・
「キチンとした」お礼をしていますか??
1.お礼にも仕方がある
お礼する・・・お礼ではあるが、当然業務の一環であるため経費に。
確かに経費にはなるのですが、場合によっては交際費になることも。
交際費になると、年間800万までの金額しか経費として認められません。(あくまでも中小企業などで、現在の法令によるお話です。)
2.全額経費とするためのルール
このお礼。
情報を提供してくれたことに対するお金の支払ですね。
これを経費とする場合、次の条件を全て満たしておく必要があります。
① 予め契約を交わしていること。
② 情報提供の内容が契約で明らかにされていて、かつ、その提供を実際に受けていること。
③ 支払った金額が妥当と認められること。
3.契約が必須
お客様に対して紹介料を払う場合、このように予めの契約が前提となります。
・・・言いにくいですよね。
でも、お金をもらえるのであれば、嫌がったりしないことも多いのではないでしょうか。
もし、嫌と言われたら交際費として処理しましょう。
交際費でも今の法律であれば、年800万までは認められます。
4.消費税がクセもの
ただし、交際費となるということは、ただの一方的なお礼と考えられることに。
そうなると、対価性という性質の消費税は対象外となってしまいます。
払う方の消費税なので、消費税が対象外となると痛手ですね。
交際費となるだけでなく、消費税を納付する際にこの紹介料分の消費税に当たるものを差し引くことができないのです。
ここはクセものですね・・・
うちには子どもがいますが、時にすごくレアな贈り物をいただくことが。
特に名前の入ったタオルや洋服などは、すごく嬉しいものですね。
ある意味、他と少し違った贈り物をするということは、相手へのインパクトにつながるかもしれません。
自動車紹介のお礼として、相手の名前の入った洗車タオルなんてプレゼントするのも。
・・・あまりうれしくないかもですね(汗)
お金以外の贈り物となると、細心の配慮を持って相手の立場に立って考えることが必要でしょう・・・
世の中カネ・・・的な側面も現実問題として大きくあります(!)