微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

設備資金は前もって買うとアウト

「それはダメですね…」

 

最近独立したという知人が、日本政策金融公庫さんの融資を受ける際に言われた一言。

今日はくれぐれも気を付けたい借入前の注意点について、見ていくことにします。

 


1.借入には2種類ある


借入金には大きく分けて、


①設備資金
②運転資金


の2つがあります。

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2.設備資金とは


設備資金とは、設備投資をするための資金
例えば、車両の購入・機械の購入・ソフトウェアの購入などといった、モノを買うために必要なお金のための借入資金です。

 


3.運転資金とは


運転資金とは、会社を回していくため、すなわち運転していくために必要な資金
例えば、売掛金の回収サイクルが2ヶ月先であるにも関わらず、買掛金の支払サイクルが1ヶ月先であった場合、その差の1ヶ月の資金が不足してしまいます。
この不足を補う資金を運転資金といいます。

 


4.利率が異なる


設備資金はモノを買うのが明確な資金であるため、金利が優遇されています。
その一方で、運転資金は設備資金に比べ、資金の用途がそこまで明確ではないなどということから、金利が設備資金に比べ高くなっています。

 


5.先にモノを買ったらアウト(!)


設備資金を買う場合、とにかく先にモノを買ってしまったらそれまでです。
これから設備投資をするための借入なので、前もって買ってしまうと、「お金に困ってないやん」ということで、設備資金は受け付けてもらえなくなることに。
慎重にいきたいところです。

 


私自身も、先にモノを買ってしまったため、受けられるはずの助成金を逃しています(泣)

↓参考記事↓

everydayrunchange.hatenablog.com

何にしろ、お金を使う時はある程度慎重にいきたいものですね(汗)