微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

備えて備えて備えていれば憂いなし。

 

台風12号が近づいています。
福岡には明日朝上陸するようですね。

福岡にお住いの皆様は、対策は万全でしょうか?
地震があったこともあり、災害に関しては意識が高まっていることかとは思いますが、細心の注意を払いましょう。

 

さて、災害ではないのですが、事業にも似たようなことがあります。
それは、取引先の倒産です。
また、倒産までいかないまでも、取引先の経営状況が思わしくなく、債権の回収が滞ってしまうなどということも少なからず生じます。
今や大手でさえ、どうなるかわからない時代。
そんなことを視野において、常に万全の状態を期したいものですね。

f:id:everydayrunchange:20160904223306j:plain

 

1.1社とのみ取引をしていませんか?
場合によっては、1社だけが得意先・・・というケースもあるでしょう。
その1社が大手だということもあるでしょうが、最悪その1社が潰れたことを考えたことはありますか?
「いや、大手だから大丈夫!」という考えがまず出てくるかもしれませんが、その思い込みこそが極めて危険です。
今や大手も急に倒産する時代。
もし1社に頼っている状況があるとするならば、可能である限り複数社の取引先を作り、リスクの分散を図るべきでしょう。

 

2.売掛金が多額になっていませんか?
1社に対する売掛金が多額になってはいませんか?
また、支払いが3か月や半年・・・さらに長いサイトの手形で取引をしていませんか?
先が見えないこの時代。
取引先も倒産のリスクを抱えています。
その取引先が「今」潰れたとしたら?御社の資金繰りは大丈夫でしょうか?

 

3.とにかくリスクは最小限に!
単一の会社とのみの取引のケース、掛代金が多額になっているケースについて述べましたが、リスクは最小限に抑えたいものです。
リスク軽減の例として、「前金の請求」があります。
得意先からの受注にあたり、場合によっては仕入れが発生したり、外注が発生したり。
そんなことがないにしても、自らが体を動かす必要がありますよね。
自分の体にお金はかかっていないように思いますが、その自分の体が収益を生み出していることに変わりはありません。
結局は、得意先からの入金前になんらかの支出が出てくるものです。
そこでお勧めなのが、最低限の前金をいただいて、作業に入るということ。
せめて一部でも前金をもらっておけば、万一貸し倒れたとしても、不幸中の幸いという結果になります。
前金をもらわないと仕事しないですよ、というスタンスをあらかじめ作っておくとよいかもしれませんね。

 

ビジネスでも日常生活でも、先を見通したリスクヘッジはしっかりしておきたいもの。

 

明日の台風に対し、皆さんが万全の対策をされ、被害がないことを祈るばかりです。