微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

当たり前ほど怖いものはない

「無償の支援は麻薬だ!」

 

会場が驚きに包まれた。

 

 

昨日は


吉野裕斗さん


の講演会。

 

吉野さんのことは
大阪の知人を通じて知った。

 

吉野さんは、
現在高校生であるが、


バックパッカーとして
世界中を旅する男。

 

そんな吉野さんの夢は、


国際協力。

 

世界にいる

貧困の子どもたちを救うこと。
(その他にも吉野さんの意図はあると思いますが、ここは簡単に)

 

その中で、


とある国の学校の子どもに
鉛筆を配った

とのこと。

 

子どもたちはすごく笑顔。


吉野さん自身も


いいことした~!


という気持ちになっていたそうだが、

 

次同じところを訪れた際に、


「今度は何くれるの?」


と子どもたち。

 

そして、
噂を聞いた他の子どもが


「僕にも、私にも鉛筆ちょうだい!」


と、どんどん近づいて来たとのこと。

 

いいことをするつもりで、
モノを差し上げたことから、


「この人はモノをくれるんだ」


という

誤った認識や

価値観を得てしまった
子どもたち。

 

そして、
この鉛筆を

与えてしまったことで、


この学校の

唯一の売店のおばちゃんは、
きっと鉛筆が売れなくなり、
困ってしまっているだろう。

 

そんなことに

吉野さんは気付く。

 

タダでモノをあげることは
いいこと。

 

この当たり前のような常識が、


今こうして見えてくる
現実を通じて、


誤っていたことに気付く。

 

赤いサングラスをかけて
世の中を見ると、
全ての世界が赤く見える。

 

そして、
赤いサングラスを

かけていることが
当たり前になってしまって
いるとしたならば、

 

本当の世界の色になんて
気付きようもない。

 

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吉野さんの話を通じて
改めて、


「常識」

 

というものを
自らに問い直す。

 

今自分がとっている

この行動は、

本当に正しいのだろうか?


世の中では
このルールが

まかり通っているが、
本当にそれでいいのだろうか?

 

タダで与えることは良くないこと。


これが、


「無償の支援は麻薬だ!」


という

 

過激であるが、

実に確信を突いている

 

吉野さんの

表現となっている。

 

そのことに気付いた瞬間に、
また新たな取り組みが

必要となってくる。

 

国際協力に限らず、
私たちが今生きている

この世界にも言えること。

 

今目の前で起こっている


当たり前のこと。

 

 

これは

本当に当たり前の

ことなのだろうか?

 

当たり前であって

いいのだろうか?

 

この当たり前が

誰か傷つけては

いないだろうか?

 

常に、

 

問うて、

 

問うて、

 

問い続ける。

 

答えは一つじゃないかもしれない。

 

もっといい答えがあるかもしれない。

 

 

 

テレビ、

 

インターネット、

 

SNSを通じた名無しの
機質な投稿・・・

 

こんな情報タレ流しの

時代だからこそ、


一人ひとりが
今ここで起きていることを、


しっかり、
問うて、問うて、
問い続ける。

 

そういう姿勢が必要なのでは
ないだろうか?

 

このように、
いい意味で

現実をしっかり疑っていく

思考が身につけば、

 

世の中はもっといい方向に変わるはず。

 

吉野さんの今回の講演を通じて、
そんなことを思った。

 

 

 

 

今日も生きていることに感謝。