微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

責任は?個人と法人の違い。

今日は引き続き、個人と法人の違いについて、
「責任」の面から見ていきます。

責任って一言で言ってもいろいろありますよね。
学生時代の部活の「連帯責任」。
理不尽なことでグランド走らされたりしたものです(^_^;)
子育ての責任。
社長としての社員に対する責任。

…いろいろありますが、今回は債務についての責任のことを書きます(^^)

簡単に言うと、
個人事業者は「無限責任」。
法人は「有限責任」。

個人事業者は、借金作って廃業しても、取り立てからは逃れられない
ということですね。

一方、法人はそうじゃない。
責任に限りがあるわけです。

細かい話をすると、
株式会社、有限会社、合同会社、それと合資会社のうち有限責任社員
有限責任です。
合名会社、それと合資会社のうち無限責任社員
無限責任です。
同じ法人でも責任が違うんですね~。

「個人は厳しいのに、なんで法人にはそんなに甘いんだ!」

そんな声も聞こえてきそうな気がします(^_^;)

もう少し加えると、有限責任の法人は、
「出資した金額の範囲内でしか責任を負わない」
のです。
逆に言うと、出資した金額までは責任を負うわけですね。

それでも甘いですか?そんな気がしますよね!

でも、法人が債務を抱えるリスクを避けようとして、
新たなことを起こそうとしないとなると、
経済的に、活気が生まれません。
そういった事情からも、法人(一部をのぞきますが)は
有限責任なんだから、事業に専念してくれたまえ!」
ということになっているという背景もあります。

以上、債務から見た責任について、個人と法人の違いを書いてみました(^^)