微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

とにかく【値上げ】をしましょう

 

【本日の活動】

・業務効率化の取り組み

・顧問先の決算処理

・経営の全体像を見渡す

 

 

こんばんは。

福岡市中央区天神の【あなたの財布の見張り役】、

税理士の村田佑樹です。

福岡で税理士をお探しの方、会社設立をするなら村田佑樹税務会計事務所

 

■ 今日はガッツリと、
  まずは顧問先の決算を!

  …のつもりが、
  思いの外、業務効率化が進みました。

  私としては、
  今日はひとまずたまっている
  決算の仕事をやってしまおうと
  意気込んでいたのですが、

  スタッフからの
  (ありがたい)一声で

  タタタっ!と業務効率の
  作業が進むことに。

  こういう時に背中を押してくれる
  スタッフの存在というものは、
  何とも心強いものです。

  私もスタッフをしっかり見習って、
  業務効率化を少しずつでも
  進めていかないといけませんね(笑)


■ さて、
  最近やたらとピザを食べたくなくなります。

  何が言いたいかというと、
  事務所のポストにいろいろな
  ピザ屋さんのチラシが
  相当頻度投函されているのです(汗)。

  最初の頃は物珍しかったため、
  チラシを見た際に
  口の中で熱々のチーズが広がって、
  ウィンナーと一緒にそれを食べ、
  今にもピザ国に旅立とうかと
  いうような気持ちになった
  ものなのですが、

  最近は、
  度重なるとろりとしたチーズの写真に、
  胸やけがしているところ(汗)。

  ピザ業界も同業が多く、
  本当に大変ですよね。


■ その中で目立っているのが、
  期間限定の値引きやクーポンなど。

  やはり、同業他社の存在があるため
  少しでも他社より値下げをして
  顧客を引き寄せよう

  ということなのでしょう。

  ただ値下げをするとなると、
  当然のことながら

  利益が少なくなります。

  値下げというものは
  売上高の減少につながるもの。

  とは言え、
  仕入れや人件費などの経費は
  減らすことができません。

  となると、

  値下げをして
  利益を減らしてしまった分、

  多く商品を販売しないといけない
  ことになります。

  多く商品を売っていくためには、
  人の力が必要。

  ただ人件費は変えることができない。
  (利益が減っていますからね。)

  そうなると、
  同じ給料の中でスタッフが
  より一層がむしゃらに
  働く必要があるわけです。

  そうなると、
  場合によっては慌てすぎて
  事故を起こす可能性がありますし、

  もしかすると
  そういった経営者の雇用のスタイルに
  不満を持つこともあるかもしれません。

  利益が減って良いことは
  何一つないと言えます。


■ そうなると、
  利益を減らさない努力…

  つまり

  【値下げはしない】

  ということがかなり重要な要素と
  なってくることに。

  では、どうすれば
  値下げせずに済むのでしょう。

  さらに言うと、
  どうやったら

  【値上げする】

  という状況が可能なのでしょうか。


■ こういったことを考えるにあたり、

  やはり根本に立ち返って
  経営を見直していく必要があります。

  ズバリ、ビジネスとは、
  (いろいろな定義はありますが)

  【お客様の『不』を取り除くこと】

  と言えます。

 

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  お客様にとって

  【困っていることを解決すること】

  こそが、ビジネス。

  潜在的に…
  つまり目に見える形で
  そういった『不』が生じている状況では、
  誰もがそのことに気づき、
  それを解消しようとする
  ビジネスが生まれてくるもの。

  ただここで重要なのは、
  お客様はその『不』の存在に
  気がついていないということが、
  少なからずあるということなのです。


■ 最近の例で言えば、

  【YouTube

  などでしょうか。

  動画が流行りだす前は、
  テレビを見て動画を見る
  ということが当然でしたよね。

  ただ、このYouTubeなどの
  インターネット動画が世に出てくる
  ことによって、

  テレビを見ることは
  必要不可欠ではなくなり、

  例えば電車の中などでも、
  スマホからインターネット動画を
  見ることができるようになりました。

  今この時代になって思うことは、

  【テレビを見るのは面倒だ】

  ということ。

  注目すべきは、
  インターネット動画が出る前は、
  決してこのような感情は
  芽生えていなかった

  ということです。

  便利なものが誕生した
  という裏側には、

  その便利なものの誕生によって、
  今まで思いつきもしなかった
  『不』が浮かび出て、
  その『不』がまさに解消している
  ということが起こっています。

  女性専用の電車の車両なども、
  その典型的な例ですね。

  一部ではそういったニーズも
  あったかもしれないのですが、

  このようなサービスが出て初めて

  「そういえば不便だったよね」

  という気持ちが生まれてくる
  ものであり、

  これに気づかせてくれた
  電車会社に対して、

  こういった不便を解消してくれた
  ことへの感謝の気持ちが
  湧いてくることでしょう。


■ さて、このようなサービスに対して、
  あなたはどの位の対価を
  支払うでしょうか。

  このサービスによって
  あなたの困りごとが解消するとしたら、
  ある程度の対価を支払っても良いかな
  いった気持ちにならないでしょうか。

  つまり、
  このお客様の潜在的な『不』を
  掘り起こして差し上げ、

  その『不』をなくす
  商品やサービスを提供できる
  としたならば、

  そこに値下げという概念は発生せず、

  場合によっては通常よりも高い
  …つまり【値上げ】をした状態で、
  その商品やサービスを
  提供することができるわけです。


■ 価格競争の裏側には、

  同業他社と同じような
  商品やサービスを提供してしまっている

  という背景があります。

  当然、そのような商品やサービスが
  必要であることはわかるのですが、

  やはり同じようなことをして
  同業他社と競合してしまうと、
  ビジネスにおいては【負け】
  になってしまうわけです。

  (一般的に【値下げ】は
  大量仕入れなどにより
  仕入単価を下げることができる大企業
  などでないと太刀打ちできません。)

  わかってはいるけれど、
  なかなか変えることのできない
  ビジネススタイル。

  今のビジネスが同業他社と
  真っ正面から勝負してしまっている
  状況であるとしたら、

  何らかの打開策を
  見いだすことが必要でしょう。

  とにかく、
  経営者の仕事は

  【思索をすること】

  なのです。

  結果として
  この考える時間こそが、
  のちに高いパフォーマンスを
  生むことになります。

  今一度、
  あなたのビジネススタイルを
  見返してみてはいかがでしょうか。

  ちなみに、
  つい先ほどもピザのチラシが…

  モッツァレラチーズで、
  胃もつぁれがしそうです(汗)。