微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

所得税はお年玉、住民税はマスク

「なんで今年は少ないの?」
というのは、恐妻家のしがないサラリーマンの友人。

年末調整の還付金が昨年より少ないとのこと。
話によると、この還付金が会社より現金で払われるため、その分がヘソクリになるとのこと・・・
なんとつつましい・・・
今年の還付金は300円位なので、ジュースは買えそうですね(泣)

 

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さて、この還付金って・・・いったいなんなのでしょう??


1.年末調整の還付金は所得税
会社が年末調整をした結果もらえるこの還付金。
毎月の給料から所得税源泉徴収されていますね。
この所得税の戻りです。


生命保険料を払っているなど、なんらかの経費があれば還付金が多くなるのですが、
経費(所得控除といいます。)が何もない人の場合、徴収(還付の反対)になるケースもあります。
逆に取られたらガッカリですね・・・

 

2.住民税は?
サラリーマンのなんらかの経費があれば、所得税だけでなく住民税も安くなります。
ただ、この住民税は後払い。
28年度の年末調整の結果が、翌年29年の6月の住民税に反映されてきます。
ですので、住民税は「戻ってくる」ものでなく、後払いのものが安くなるというイメージですね。

所得税は突発的なお年玉、住民税は将来の支払いを予防するマスクのようなイメージです。

 

3.経費の申請を忘れたら自身で確定申告を(!)
生命保険料を払っているのに申請し忘れた、家族の扶養を申請し忘れた、などということはありませんでしたか?
サラリーマンはもう一回チャンスが。
忘れた経費を確定申告で申請し直すことができます。


また、過去に申請し忘れたものも、5年以内であれば申告をやり直す(「更正の請求」といいます。)ことができます。
あきらめる前に、何か手立てはないか?ということをしっかり考える習慣をつけたいものですね。

 

我々税理士事務所でもだいぶ年末調整が落ち着きました。
早く終わらせて、自分の調整をしていきたいものです(汗)

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