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あなたの財布の見張り役、税理士ユーキのブログ

私たちから切って離すことができないお金、そしてその価値を表す数字。数字は操る人によっていかようにも変わっていきます。そんな数字をキレイを操り、お金のあるべき姿を税理士ユーキがお伝えします。

同じ「控除」でも?

税務

昨日の続きです。

控除には「所得控除」「税額控除」の2つがあるというお話でしたね。

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今日は具体的に、個人事業主を例に挙げて、2つの違いを見ていきたいと思います。
ここでは、年間の売上が1,000万で仕入が800万。(簡単にするため、その他の経費はないものとします。)
売上高 1,000万円
仕入高    800万円
利 益    200万円
という状況ですね。

 

1.所得控除の場合
ここでは基礎控除38万円のみがあるものとします。
基礎控除は全ての人に認められている経費です。)


すると、
利  益  200万円
基礎控除 ▲38万円
もうけ   162万円
となります。


仮にこの人の税率が30%だったとすると、
もうけ162万円×30%≒48万円。
48万円の納税となります。

 

2.税額控除の場合
上記の仮定で、住宅ローン控除が38万円あったとしましょう。
(便宜的に基礎控除が住宅ローン控除になったとします。基礎控除は誰にもありますが、ここでは無視!)


すると、
利益200万円×30%=60万円。
60万円の納税ですね。


でも、ここから住宅ローン控除を引いていきます。
60万円-38万円=22万円。
最終的に22万円の納税となります。

 

3.違いは?
所得控除では48万円の納税。
税額控除では22万円の納税。
同じ「控除」でも26万円の差が出てきました。
(税率が30%の人の場合の話ですね。)

 

4.要は?
税額控除の方が税金をダイレクトに減らしていくため、減税効果が大きいというわけです。
所得控除は経費に税率を乗じた分が減税ですね。
上の例で26万円の差が出ているので、違いは一目瞭然です。

 

所得控除と税額控除の違いについて見てきました。
所得控除は経費。
多い勘違いが、所得控除の分だけ税金が戻ってくるというもの。
例えば、医療費控除が38万円あれば、その38万円がまるまる戻ってくるという思い違いです。

 

いまさら聞けない「控除」のお話。
ぜひ周りの人にも教えてあげてください(!)