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あなたの財布の見張り役、税理士ユーキのブログ

私たちから切って離すことができないお金、そしてその価値を表す数字。数字は操る人によっていかようにも変わっていきます。そんな数字をキレイを操り、お金のあるべき姿を税理士ユーキがお伝えします。

そもそもなぜ、節税したいのですか?


「本状をお持ちの上、100円以上お買い上げの方にはもれなくかわいいトートバッグをプレゼント!」
最近よく来るDM。
100円買ってかわいいトートバッグをもらえるとしたら、いいですよね。
100均のお店よりかわいいバッグだとしたらなおのこと。

・・・なんていうことは思いもせず、市場調査でこのお店へ。

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やはり思った通りで、このお店には100円のものなど一つも置いてなかったのです(!)

 

 最低でも500円位。

でも、お店はウソはついてませんよね?
「100円以上お買い上げのお客様には~!」ということで、営業しているわけですから、500円でも100円以上です。

このトートバッグの原価、いくらでしょうね?
肌感覚で数十円でしょうか。
とすると、(かなり曲がった考えですが・・・)数十円のトートバッグを手に入れるために、最低でも500円を投じるわけですか・・・

 

決算間近によく聞く、あるある話。
決算月になって、思いの外利益が出そう。
税金は払いたくない。
納税が多額になりそうなので、あれもこれも買う。
生命保険まで?お金が有り余ってるんですね。
手元にキャッシュがあるのは素晴らしいことです。

 

ここで、法人にかかる税金を考えてみましょう。
法人税・法人県民税や事業税などと法人市民税。
その税率がざっくり約30%としましょう。

単純な話で見ていくと、
仮に利益(所得)が1,000万円出たとして・・・
極端な話、1,000万円の経費を出して、利益がゼロ円とすると?
もちろん法人税は出ませんね。利益がゼロなわけですので。
1,000万円の経費を出しているため、1,000万円キャッシュが出ていきます。

では、逆に1,000万円の利益が出たままにしたとしましょう。
すると、法人税等は30%なので300万円。
経費は出ていないので、単純に300万円のキャッシュが出ていきます。

違いは一目瞭然ですね。
前者では、1,000万円のお金が出ています。
一方後者では300万円のお金が出ています。
言い方を変えると、前者では1,000万円儲かって、1,000万円のお金が出るため、手元のお金はゼロ。
一方後者は1,000万円儲かって、300万のお金(税金)が出るため、手元のお金は700万円残るわけです。

もちろん、前者の1,000万円の経費が本当に必要なものなどの前倒しとして使ったものなら、良しとしましょう。
ただ実際に多いのが、無理矢理お金を使って税金を払わなくしようとする行動。

 

本当にしたいこと。
それは節税ですか?
それとも、
お金を残すことですか?

一般的にはお金を残すという行為の一部として、節税という選択肢があるのではないでしょうか。
もっと言い方を変えると、

税金は30%なので、70%はお金が残るわけです。
無理矢理お金を使う位なら、まともに税金を払ってお金を残した方がいいですよ、というお話。


もちろん、私は税理士として最大限税金の支払いを小さくする取り組みはさせていただきます。
でも、ある限度を超えると、税金を払って会社にお金を残した方が得策です。
余計な気苦労もしなくてすみますし。

 

経営者の方が、トートバッグ戦略にのってほしくないわけです。
共に闘う同志である税理士として、意識を向ける方向の誤りはしっかり軌道修正させていただきたいという気持ちです。

 

・・・でも、意外とよさげなトートバッグでした・・・
んん~・・・世知辛い世の中よ。