微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

売上は月末までキッチリ上げる!

 

もうすぐ月末ですね。


月末となると、得意先への請求、取引先への支払いなどいろんなお金の動きが出てきます。
また、サラリーマンの方であれば、その月の経費を精算して経理に精算書を出すなどということもあるでしょう。
月末までに使った経費はしっかり報告したいものですよね。
そうしないと、会社から自分が使った経費分のお金をもらえないわけですから。

 

さて、税務調査でも同じようなお話が。

 

税務調査でまず目をつけられるものとして、「締後(しめご)の売上」があります。

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読んで字のごとくなのですが、締めた後の売上がしっかり計上されているか?ということを見てくるわけです。

月末締めの取引であれば特に問題にはならないのですが、例えば3月決算の会社で、得意先への請求書の締め日が20日であったとしましょう。
3月中に得意先に出す請求書は、「3月20日締め」のものですよね。
その次の請求書は「4月20日締め」となります。
この4月20締めの請求書は、決算月である3月を超えているため、何も関係ないように思いがちですが、実はすごく大切な請求書なのです。


この4月20日締めの請求書の中には、前回の締め日以降の3月21日から3月31日までの売上も含まれていますよね?
要は、これも3月決算中の3月の取引なわけです。


この21日から31日までの漏れを税務署は指摘してくるわけです。
金額が大きければ大きいほど、油断できません。

決算を組むに当たっては、しっかり注意しておきたいポイントですね。