微粒子企業の身の丈ご機嫌ビジネス

【毎日配信】税理士の視点から見る経営や税務のことを書かせていただいています(^^)

貯金しているだけなのに、税金が減っていく夢のようなお話。~その3~

意外と知られていない節税の裏技。


今の経済状態からすると、誰しも将来に対する不安をお持ちではないでしょうか?
不安であれば当然に準備をしなければならないですね。
将来の準備とはなんでしょう?結局は生活していくだけのお金がないと、将来は不安ですよね。
でも、今でさえ苦しいのにどうやって将来の準備をしていこう・・・
できるだけ今払うお金も少なくしていきたいけど・・・

 

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そんな切実な声は結構聞かれます。
もし、払ったお金は出ていくけど、実質はお金が手元に残るような、そんなものがあれば救われますね。
実はそんなもの、あります。積み立てだけど、経費になるものその3。
ズバリ確定拠出年金です。

 

名前はお聞きになったことがあるでしょうか?
結構新聞やテレビなどでも取り上げられることが増えてきました。
将来の見通しがつきにくい現代において、将来のお金の準備をしておくことはすごく重要です。

もちろん、年金という性質上、私たちが払い込んだお金が運用され、(建前としては)運用益が私たちの年金として払われます。
(実際は運用損が出ていることを知ると末恐ろしいですが・・・)
将来のことは誰にもわかりません。
ただ、今払っていくお金は目に見えて減っていくため、否が応でも注目せざるを得ません。

そこでできるだけ手元にお金を残しながら、将来の準備をしていきましょうというのがこの確定拠出年金
年金なので、考え方としては退職金と同じ。
退職金ということは、小規模企業共済と同じく受け取る時も優遇措置があります。(ここでは概要だけで詳細は割愛させていただきます。)
そういうものですので、運用益が出れば、払う時も受け取る時もかなりおいしい制度と言えるのではないでしょうか?

ただ、いいことばかりではありません。

確定拠出年金のデメリットを挙げますと、
・運用損が出て、払った金額よりもらった金額が少なくなる可能性がある。
・60歳までは原則解約不可能。
・所定の手数料がかかる。

その他細かいことはありますが、概要はこんなところです。


どうでしょうか?私は結構よい制度ではないかと思います。
払った金額が全額経費となるというだけで、節税効果が望めますので。
ちなみに個人事業主の最大掛金は月68,000円です。
68,000円×12月=年816,000円。
仮に40歳に加入して、60歳まで20年間払い込んだとしましょう。
すると、816,000円×20年=16,320,000円。
ここでは少なめに所得税と住民税の合計で20%の税率とします。
すると、16,320,000円×20%=3,264,000円。
約326万4千円の節税となります。すごいインパクトですね。

 

もし確定拠出年金を検討されるなら、小規模企業共済と併せて加入されるのも有効な節税策と言えるでしょう。